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 26日に亡くなったウエディングデザイナーの桂由美さんが、テレビの取材で亡くなる直前に体調の異変を語っていた。日本テレビ系「ミヤネ屋」(月〜金後1・55)で30日、その様子が紹介された。

 番組を制作する読売テレビは2年にわたり桂さんを密着取材。90歳を超えても精力的に活動する桂さんの姿をカメラに収め続けた。ところが先月、東京都内で取材に応じた桂さんは珍しく“弱音”を口にした。「いま、一番の問題は食べるものがちっともおいしくなくて、食欲が減っているということはやっぱり体力とか気力を減退させてるんじゃないか」と現状の体調について吐露した。

 ただ、すぐに気を取り直して「そこが心配なだけで、そこらへんが前のように戻ってきたら、もう少しまだやりたいことがあるので」と笑顔をのぞかせた。

 体調に不安を感じながらも、新たな目標としていたのはアニバーサリーウエディングの定着だった。節目の年の結婚記念日に、夫婦がまた式を開くことがこのウエディング。昨年、あるアニバーサリーウエディングに立ち会い「お子さんたちがですね、年中夫婦ゲンカをしている親を見て“結婚したいと思わなかったけど、きょうのこのアニバーサリーウエディングを見たら一日でも早く結婚したくなった”と言ってくれたんです」と目を細めた桂さん。「日本の結婚式というものが世界中からうらやましがられるようになるのが念願」と夢は尽きなかった。