9回にパスボール判定の隙にカブスが勝ち越した【写真:ロイター】

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カブス戦でまさかの出来事

 米大リーグ・レンジャーズは28日(日本時間29日)、本拠地での開幕戦でカブスと対戦した。2-2で迎えた9回にまさかの形で失点。ファウルチップかと思われたが、球審は空振りと判定してパスボールになり、二塁走者が一気に生還した。米記者も「身の毛がよだつ判定だ」と呆れた反応を示し、ファンからも様々なコメントが集まった。

 2-2で迎えた9回、カブスの攻撃。2死一、二塁のシチュエーションで、打者マストロブオーニがスイング。ボールはワンバウンドで捕手ハイムのミットに触れ、横に逸れていった。ファウルチップだと確信した様子のハイムだったが、審判はスイングとコール。これに抗議する間の隙を突き、二塁走者ブッシュが一気にホームへ。頭から滑り込み、勝ち越し点を奪った。

 ハイムは納得いかない様子で球審にアピール。スロー映像で見ると、確かにバットに当たっているようだった。米スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者はXで「カブスレンジャーズ戦の本塁上で、なんて身の毛がよだつ判定だ。ファウルが球審によって気付かれず、パスボールと見なされ、9回表にカブスが勝ち越し点を挙げた。酷い」と判定を酷評した。

 パッサン記者は、今回の出来事がリプレー検証の対象外であることも紹介。米ファンからは「自分が見たことを信じられなかった。酷い」「なぜあれがリプレー検証できないの?」「これがリプレー検証対象外なのは意味が分からない」「審判劇場が戻ってきた」「酷い。野球にとって悪いこと」「MLBは恥ずべき」「リプレー検証可にしろ!」などとコメントが集まっていた。

 2-3と1点を勝ち越されたレンジャーズだったが、その裏に代打ジャンコウスキーのソロで同点に追いつき、試合は延長戦に突入した。

(THE ANSWER編集部)