1月に前立腺肥大症の手術後、退院したチャールズ国王。その後、入院先でがんが発見されたことを公表した(『The Royal Family Instagram「Thank you to all those who have sent their good wishes during The King’s hospital stay.」』より)

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チャールズ国王ががんを公表して以来、バッキンガム宮殿には7000通以上の便りが届いているという。このたび国王が、世界中の王室ファンから届いたお見舞いの手紙やカードに目を通す姿がSNSに公開された。国王はユーモアあるカードを眺めながら笑顔を見せており、フォロワーからは「すべてを明るくしてくれる!」「これは最高!」とジョークを記したカードを称賛する声が多数寄せられた。

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バッキンガム宮殿の公式SNS「The Royal Family」が現地時間23日に動画を公開し、チャールズ国王に宛てた大量のお見舞いの手紙やカードが届く様子を公開した。

国王は1月に前立腺肥大症の治療を受けるため、英ロンドンにある「ザ・ロンドン・クリニック」に入院。3日後には退院したものの、2月にはがんと診断されたことから直ちに治療を始めたと公表した。

現在は英ノーフォーク州のサンドリンガムで療養しているが、週に一度はロンドンの自宅クラレンス・ハウスに戻り、高度で専門的な病院で外来患者として治療を受けていると報じられた。

21日には対面式公務に復帰し、バッキンガム宮殿でリシ・スナク英首相と謁見した。スナク首相が「国民も応援しています」と伝えると、国王は「素晴らしいメッセージやカードをたくさん受け取り、涙が止まりませんでした」と明かしていた。

このたび宮殿が公開したのは、国王が受け取った手紙やカードを読む姿を捉えたものだ。

動画では、宮殿に大量の手紙が配達され、オフィスの女性が中味を確認する様子が映っている。

国王ががんを公表して以来、宮殿には7000通以上の手紙やカードが届いているという。王室の通信チームにより選ばれた手紙やカードの束は、公的書類を入れる“レッド・ボックス(赤い箱)”に詰められ、国王のもとに届けられた。

多くのメッセージは、がんに対する不安と向き合う人々が綴ったもので、動画では手紙の一部が映された。

「ご自分の診断と治療に直面された、あなたのことを思っています。一日も早く回復されるよう、すべての祈りを捧げます。」

「上を向いて胸を張り、前向きでいて、落ち込まないこと。信じてください、これで上手く行きます。でも、一番大切なのは家族です。」

感動的なメッセージが紹介される中、王室ファンが注目したのは、国王が大きなカードを読みながら笑っている場面だ。カードの表紙にはコーン首輪をつけた犬が描かれ、「少なくとも、あなたはコーンをつけなくても良かったのだから!」と吹き出しが付いている。

コーン首輪とは、手術後の犬や猫が治療した部分を舐めないように取り付けるものだ。エリザベス1世の治世下で流行した、“ruff(ラフ)”と呼ばれる巨大な襞襟(ひだえり)に似ていることから「エリザベスカラー」の別名を持つ。

このカードは英国のオンラインギフトショップ「Moonpig」で販売されているもので、ある側近は「王室に笑いを巻き起こした」と語ったという。

ジョーク好きの国王がユーモア溢れるカードを見て微笑む姿に、王室ファンはこのようなコメントを寄せ合った。

「勇敢で面白い。国王が爆笑するのは間違いないよ。」
「これって最高よね! どんな人が送ったのかしら。」
「コーンだって! すべてをパッと明るくしてくれる、なんて面白い言葉なんだ。ブラボー!」
「このカードをカメラに収めた、ソーシャルメディアのチームは一流だ!」

画像1、3枚目は『The Royal Family Instagram「Thank you to all those who have sent their good wishes during The King’s hospital stay.」』『The Royal Family X「The King has had a chance to read a wide selection of the thousands of Get Well cards and letters」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)