前田佳織里がアーティストデビューを飾った1st EP『未完成STAR』初回限定盤

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『ウマ娘 プリティーダービー』のナイスネイチャ役や『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の桜坂しずく役などをきっかけに、大人気声優の仲間入りを果たした前田佳織里。2024年に入ってもその勢いが衰える気配はなく、むしろ今まで以上に強烈な存在感を発揮している。

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1月からスタートしている冬アニメでは、悪の幹部にイタズラされる魔法少女から愛が重すぎる自衛隊員まで、ひと癖もふた癖もあるキャラクターを熱演していることで話題が持ち切りだ。

たとえば広島・尾道の元雀荘を遊び場にする女子高生たちの日常を描いた『ぽんのみち』(MBS・TBSほか)では、主人公の十返舎なしこ役を担当。ゴリゴリの広島弁をしゃべるパワフルな女子高生の演技を見せ付けている。

また、オリジナルロボットアニメ『勇気爆発バーンブレイバーン』(TBS系)における演技もかなり癖が強い。同作といえば、奇天烈な言動のスーパーロボット・ブレイバーンが注目されがちだが、前田は主人公のイサミ・アオに“重い愛”を向ける女性管制官、ホノカ・スズナギ役として負けじと人気を集めている。

さらにアニメファンたちに大きな衝撃を与えたのが、『魔法少女にあこがれて』(TOKYO MX・AT-Xほか)の内容だ。同作はある日突然悪の女幹部になった主人公・柊うてな(マジアベーゼ)が、正義のために戦う魔法少女たちをSMチックな方法で責めていくというイロモノ系のコメディ作品。そこで標的となるキャラクターの1人が、前田演じるピンク髪のキュートな魔法少女・花菱はるか(マジアマゼンタ)であり、次々とあられもない目に遭わされていく。

第1話から触手に吊るされたままお尻をムチで叩かれて悲鳴を上げたり、無理やり脇をくすぐられて体液を垂れ流しながら「おかしくなるぅ……」と悶絶したりと、とんでもないシーンが飛び出していた。その後のエピソードでもスライム的なもので全身を拘束される場面や、衣装をズタズタに切り裂かれる場面などがあり、そのたびに屈辱と羞恥心にまみれたセンシティブな声を発することが1つの見どころとなっている。

現在大ブレイク中の声優とは思えないほど身体を張った演技は、あまりにも衝撃的。ちなみに第6話では、初めての「赤ちゃんプレイ?」に挑戦したことも本人が明かしていた。

最近、正統派美少女キャラのイメージが定着しつつあった前田にとって、冬アニメの出演作はいい意味でパンチが強いものばかり。かといって完全にイロモノに振り切ったわけでもなく、今年7月から放送されるラブコメディ『2.5次元の誘惑』では、メインヒロイン・天乃リリサ役を演じる予定だ。

また2月22日に発売されるエンターグラムの新作恋愛ゲーム『制服カノジョ』でも、同級生の“カノジョ”許斐ゆいという王道のヒロインにキャスティングされている。

他方で4月からはショートアニメ『にじよん あにめーしょん』の第2期、9月には映画『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編』第1章が公開される予定。詳細は決まっていないが、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の7thライブも決定しており、“ラブライブ声優”としての前田の活躍からも目を離せない。

そして声優業以外の部分でも、躍進の兆しは見て取れる。前田は昨年1stEP『未完成STAR』でアーティストデビューを果たしたばかりだが、今年3月31日にはファンイベント「前田佳織里 1st fan meeting talk & mini live 2024」を開催する予定。さらなる音楽活動を応援したいところだ。

「アミューズの狂犬」と称されるほどの個性を持ち、『踊る!さんま御殿!!』で爪痕を残したことも記憶に新しい彼女なので、あるいはバラエティ番組などでの活躍も期待できるかもしれない。どんな形だとしても、2024年は前田にとってさらなる飛躍の1年になるのではないだろうか。

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