Amazonの映像ストリーミングサービスであるAmazonプライム・ビデオでは、2024年1月から一部の国で広告を導入しています。しかし、広告の導入に異論を唱える一部のユーザーがAmazonに対し訴訟を提起しています。

UNITED STATES DISTRICT COURT WESTERN DISTRICT OF WASHINGTON

(PDFファイル)https://storage.courtlistener.com/recap/gov.uscourts.wawd.331191/gov.uscourts.wawd.331191.1.0.pdf

Amazon Sued Over Prime Video Ads: Class-Action Suit Alleges Deception

https://variety.com/2024/digital/news/amazon-prime-video-ads-lawsuit-class-action-1235910694/



プライム・ビデオで広告が表示されるようになった国では、ユーザーは「そのまま広告を視聴する」もしくは「月額2.99ドル(約450円)の追加料金を支払って広告なしプランに加入する」といういずれかの選択を行う必要があります。

Amazonプライム・ビデオで広告が配信開始、広告の長さやAmazonの収益見込みはどんな感じ?- GIGAZINE



この施策に対して、アメリカ・カリフォルニア州イーストベール在住のウィルバート・ナポレオン氏は「Amazonが不正な競争や欺瞞(ぎまん)的なビジネス行為や慣行を禁止するワシントン州およびカリフォルニア州の消費者保護法に違反している」と主張し、Amazonに対し訴訟を提起しました。

ナポレオン氏は「何年もの間、ユーザーはAmazonプライム・ビデオに対し『ストリーミングの際に広告が挿入されない』と信じて、サブスクリプションの購入や更新を行ってきました。今回のAmazonプライム・ビデオに対する広告の導入と、広告を表示しないためには追加料金を支払う必要があるという取り組みは、不道徳かつ非倫理的、抑圧的、不謹慎で、消費者にとって有害な施策です」と厳しく批判しています。



この訴訟でナポレオン氏は、Amazonに対し懲罰的損害賠償を含む不特定の金銭的損害賠償と、「プライム・ビデオへの広告の導入」というAmazonの施策の差し止めを求めています。