年齢を重ねて、これからの暮らしとお金について考えることも増えたのではないでしょうか。住む家も、できるだけお金をかけずに快適にしたいもの。今回は、月5万円でひとり暮らしを楽しむ72歳のブロガー・紫苑(しおん)さんに、節約やDIYをしながら楽しく暮らすコツについて教えてもらいました。

100円ショップの素材でDIY。青いリメイクシートで暗いキッチンを明るく!

節約は大事でも、おしゃれに暮らす楽しみはゆずれない! ただし、欲しいものがあるとすぐに買っていた生活はもう卒業。あるものを上手に活かす、安くておしゃれな素材を探す、という紫苑さん。

【写真】棚やカゴを組み合わせてローチェストに

「コロナ禍で時間があったんですよね(笑)」。頭と手を働かせたら、センスのよい空間に仕上がりました。

住まいは7年前に購入した中古の一軒家。現在で築47年になります。持ち家であるおかげで、自分好みのインテリアにするのも自由自在! 100円ショップで購入した青いリメイクしーとをパッチワーク状にはりつけました。

「聞いてみるものですね!」補助金が出た階段の手すり

「階段の手すりについて、地域包括支援センターに業者を紹介してもらうつもりで相談したところ、担当者さんたちが現場調査に。私は要介護でも要支援でもありませんが、病歴や健康状態から、将来の介護予防にと補助金が出ることに。7万円程度の工事を1割の自己負担で取りつけてもらえました」。ここにもリメイクシートをはって楽しく!

表の通りからも見える、紫苑さん宅を彩るカーテン。じつは浴衣の反物です。あえて縫い合わせず、クリップでカー テンレールに留めただけなので簡単です。

収納は扱いやすさがカギ!発想の転換で使いやすく

以前は縦置きにしていた細い棚を、横倒しにしました。さらに別の棚についていた引き出しやカゴをそのまま利用したら、ローチェストに早変わり!

高いところのものは取り出しにくいので、ものを死蔵しがちに。すぐ取り出せて体にも優しい収納アイデアです。

プチプラDIYで収納もおしゃれに

「家にはこだわりもセンスもなかったんです。でも、知人から絵画をいただいて飾ったら、殺風景な住まいが気になりだして」、ネットでDIYの情報を探すようになりました。「カラーボックスに100円ショップで買った板をつなぎ合わせて扉にしてみたら、かわいくなりました」

『ゆとりある日々を過ごしている人の素敵なお金の使い方 2024年度版』(扶桑社ムック)では、今回紹介した以外にも、自分らしいお金の使い方で幸せに暮らしている人たちを紹介。そのほか、年金のもらい方、老後の安心な住まいなど、プロのアドバイスも満載です。