DaiGo
メンタリストDaiGoが26日、都内で行われたテック交流イベント『GMO 渋谷FUTURE 2024』にゲスト参加した。

イベントの途中、くだけた会話に移行した場面では「僕は最近、夜な夜なインスタでビデオを検索する趣味があります」と話し始めて「そう検索するのは、もの凄くカワイイ子がいるんです。見つけた途端フォローしたら(画像生成AIの)ミッドジャーニーだったというアレですね」とあるある話、オチをつけて笑わせ、男性陣への共感を求めた。

さらに、自身のことをさらけ出す場面もあった。AIが溶け込んだ日常があるといい、それを「僕とAIは、普通に壁打ちの相手になってます」と表現した。「もともとの僕は、独り言をずっと言う癖があるんですが、それは、子供の頃から友達が全然いなかったもので…なので、ずっと独り言を言っているんですね」と自虐を挟んだ。それが積み重なって「僕は今、37歳なのですが、普通の人間の200年分ぐらい多分喋っています」とオーバーに話し、笑いを取った。

なぜ、壁打ちのように使っているか、自らを分析して「僕は独り言を喋っているんですけれど、僕が少し言い方を変えると、それを結構、AIがこう、 いちいち反応が変わってくるんです。何かイイ意味でも悪い意味でも、自分に対してノイズを入れることに、効果的に使えています。今の世の中、多くの使い方は、結局、論文とかに特化していていると思うのですが、いずれ(領域を絞った)進化したものが出てきますね。ちょっとこう、ズレていることを言ってくれた方が面白いです」と自身の望むものを想像した。

▼ (左から)木内翔大氏、茶圓将裕氏、深津貴之氏、DaiGo、あおちゃんぺ、本田崇人氏、渡辺圭祐氏


▼ (左から)木内翔大氏、茶圓将裕氏、DaiGo


DaiGoに与えられたのは、1時間の持ち時間。そこでは、以下の面々、木内翔大氏(株式会社SHIFT AI CEO / GMO AI & Web3 顧問)、茶圓将裕氏(株式会社デジライズ 代表取締役 / GMO AI & Web3 顧問)、深津貴之氏(株式会社 THE GUILD 代表 / note株式会社 CXO)、渡辺圭祐氏(Glasp Inc. Co-founder of Glasp)、本田崇人氏(株式会社Mellon 共同代表CTO)、タレントのあおちゃんぺとのパネルディスカッションがあり、「DaiGo のFUTUREゴング〜スーパーAIで人類は滅亡!?禁断のテーマにAI界の識者が挑む〜」と題したプログラム、AIからAGI・ASIへの変貌についての語らいがあった。

今回のディスカッションの最後、DaiGoがまとめに入ったところで「僕が最近読んだ研究で面白かったのは、可処分時間に関する研究でした」といい、参加したパネリストの興味を引きつける場面もあった。

「結局のところ、僕らって、何で働いているかと言ったら、幸せになるためじゃないですか。今よりももっと幸せになりたいと思うと時間が足りない。普段、忙し過ぎて時間が足りない。それで汗をかくんですが、そうするとパフォーマンスがめちゃくちゃ落ちる。そんなジレンマを解消することため、時間の効率化を図るためにAIをもっと活用したりするんでしょう」

「話が少し変わるんですが、太っ腹な人が『じゃあ君に100億円をあげる、もしくは、ちょっと少なく10億円を誰かからもらえたとして、もう働かなくてもイイよって言われたとしても、仕事を辞める人がいるんでしょうか。僕は多分、仕事を辞めないと思うんです」

「世の中には、いわゆる大富豪とかの人たち、もう一生働かなくてもいい人たちがいる。でも、知るところによると、しっかり働いている人がいるじゃないですか。何故かと言うと、確かに仕事というのは一定量を超えると不幸になりますが、一定量を下回ると逆に不幸にもなるんでしょう。僕が最近読んだ研究で面白かったのは、可処分時間に関する研究です。可処分時間というのは何の義務感も無く、ボーッとしてもイイし、ネットフリックスを見ててもイイ。僕のようにインスタで美女を探してもイイ(笑)。そう、何をしてもイイって、毎日の中の自由な時間があるってことです」

「でも皆さん、そんな1日、自由な時間が何時間あったら幸せですか?こんな質問をするとですね、殆どの方は『なるべく多く欲しい』って言うんですよ。僕は、実際のところ違うと思うんです。可処分時間は、1日2時間を切ると不幸になります。自由な時間が2時間に満たないと、他の人が羨ましくなって不幸に思うようです。2時間は何もしなくて自由にできる時間がないと、人は満足しないのかも。それで反対のこと、5時間を超えると同じぐらいに不幸、自分の人生を無駄にしていると思うことがあるそうです」

「土日などの休日、だらだら過ごしたら後悔しますよね。この間の正月とか思い出してもらえば分かります。(可処分時間が)5時間以上もあったでしょ。後から、1日を無駄にしたなって思うじゃないですか。だから、AIが発達して、5時間以上の自由時間があると、人は耐えられなくなる。結果、人はどうするかというと、仕事が乗馬と同じようになると思うんです。乗馬って、昔は移動手段ですよね。でも今、皆さんは通勤で馬を使う人はいないですよね。遠くに出かける手段は、車とか電車で、今、乗馬はどうなったかというと、趣味ですよね。確かにそう、だから多分、仕事は乗馬のよう、趣味で仕事をするわけです」と想像を巡らせると、他のパネリストから「お金いらんから働かせてくださいみたいな…そう、ブラック企業が一杯できるかも」と話に乗っかった反応が飛び交っていた。

今回実施されたテック交流イベント『GMO 渋谷FUTURE 2024』は、1月27日と28日に、さいたまスーパーアリーナで開催される大型音楽フェスティバル『GMO SONIC 2024』の前夜祭の催しとの案内があった。

▼ DaiGo


なお、パネルディスカッション「DaiGo のFUTUREゴング〜スーパーAIで人類は滅亡!?禁断のテーマにAI界の識者が挑む〜」と題したプログラムは、イベント開始から40分後。

▼ GMO SONIC 2024 前夜祭テックイベント「GMO 渋谷 FUTURE 2024 - GMO SONIC Warm Up -」