痛み分けのドルトムントとレバークーゼン、互いに異なる理由で結果に苛立ち

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首位バイヤー・レバークーゼンと痛み分けを演じた後、ボルシア・ドルトムントのエディン・テルジッチ監督には、苛立ちの表情が見受けられていた。確かに試合後ブラントが「得点チャンス、CK、支配率などスタッツを見れば、勝ち点確保で満足できるものだ。ボールを奪ってもそこから展開できず、あまりに多くロストしてしまっていたものだから」と振り返ったように、守備面に関しては相手をゴールから遠ざけ(ゴール期待値0.42)中央封鎖などうまく機能していたが、こと攻撃面に関してはドルトムントも同様にゴール期待値0.48と振るわず、枠内シュートの数は6:32、CK1:18、支配率32%、パス成功率73%と、CL初戦パリ・サンジェルマン戦を彷彿とさせる不振ぶりであったが・・・。確かに終了間際にフュルクルクの奮闘であと一歩まで迫ったものの、「全体的にレバークーゼンが上回っていたことに変わりはない」とブラント。
ドルトムントの消極的姿勢に、自信と驚きを示すレバークーゼン
レバークーゼンのロルフェス競技部門取締役も「ドルトムントがあれほど守備的に来るとは思わなかった。ただこれは我々がいかに成功し、ボールをうまく支配できていたかの表れ」と驚きと自信を強調するように、時間をかけテルジッチ監督が練ったという対策はあたかも、マンチェスター・シティを迎えての一戦のようにさえ見えるほど、別の表現をするならば自らのアイデンティティを放棄しての戦いであった。そのため途中2・3度のパスミスについて問われたグラニート・シャカは「ドルトムントに希望を持たせるためだよ」と明るい表情で冗談。ただそれでも改めて「ミスもサッカーの一部で、もちろん悔しいことであるけど自分たちのやれていることへの手応えも同時に感じている。ブンデスで長年上位争いを展開してきたクラブを相手に、僕らは決して劣勢に陥るようなことはなかったんだ。ただ結果はもっとついてきてよかったし、内容的にあれほど長くリードされるものではなかったよ。僕自身チャンスを逃したし苛立ちは募るね」と痛み分けという結果に複雑な心境も吐露している。確かに上位争いを伺うドルトムントが貴重な勝ち点を失ったのと同様に、バイエルンとの首位争いを展開中のレバークーゼンにとっても、悔しいドローだ。
テルジッチ監督「アデイェミにとって目新しいことではない」
それでは改めて、テルジッチ監督の苛立ちとはなんだったのか?それは「今日は主審のことについては言及したくはない」という、DAZNに対する発言に集約されているだろう。後半73分に投入したばかりのカリム・アデイェミが、タプソバとパラシオスにドリブルで仕掛けていった際、タプソバとの軽い接触で地面に転倒しながらも、主審はプレー続行。VARの介入のなかった場面だ。「しかもカリムにとってこういうことは、何も目新しいことでもないしね」と指揮官。「他のスタジアムで起こっていることを踏まえると、健全なバランスというものが必要なのではという気持ちに駆られてしまうよ。あの場面はスネに明らかな接触がああり、だからあれば私の知る限り明確な接触に期待されるはずだ。疑いの余地なく」と言葉を続けており、さらにシュツットガルト戦でのコーベルやフランクフルト戦でのヴォルフらのケースを引き合いに出し、接触の概念について不明瞭であるとの見方を指摘。加えて試合終盤に既に警告を受けていたパラシオスが、ファウルをするも主審が流れを踏まえ警告を敢えて見送った判断にも苦言を呈した。
ジーベルト審判員「私の仕事はこの試合の中で公平さを保つこと」
これに対してダニエル・シーベルト審判員はドイツの大衆紙ビルトに対して説明。タプソバのアデイェミに対する接触は、「右大腿への最小限なものであり、それだけ転倒の要因となるものではないため」とし、「ただしあれはダイブということではないが、同時にペナルティキックを与えるほどでもない」と述べ、確かにテルジッチ監督が指摘するように過去の例を比較するならば「彼の立場からみて理解もできなくはない」が、それでもこの試合に関しては「ジャンによるパラシオスへの同様の状況があり、それでPKは与えていないのですから、その点を踏まえると今回の発言は私には理解できません」とシーベルト審判員。「過去のケースについて私は発言できる立場にはありませんし、過去のことを補うようなことを私ができるわけではない。全ての試合はゼロからスタートするものであり、その上であのプレーはPKとするには不十分だった。それだけが私にとっての判断材料となるものです」と語った。
