【本日の見通し】年末に向けた流れを確認

 ドル円は148円台を回復。ドル全般の上昇に加え、世界的な株高の流れを受けたリスク選好の円売りが優勢となった。
 上下とも一気の動きには警戒感があり、方向性がつかみにくい展開。12月は後半に入るとクリスマスムードで取引参加者が激減し、相場も落ち着いたものとなる。それまでの流れを見極める展開。

 ユーロドルは1.08台に落ちてきた。ECBの早期利下げ期待が強まっており、ユーロの重石。ドイツ、フランス、ユーロ圏と消費者物価指数が軒並み弱い伸びとなっており、元々あった来年第1四半期での追加利上げ期待が大きく後退。逆に利下げ期待が強まるという形でユーロ売りが広がっている。この流れはまだ続くと見られ、戻りでは売りが出る流れが続きそう。

 今日の注目材料は今晩午前0時の米ISM製造業景気指数。前回はかなり弱く出たことで、米景気鈍化懸念のきっかけとなった。今回は少し改善見込みとなっているが、予想からのブレがそれなりにみられる指標だけに要注意。なお今月の米雇用統計は8日の発表。
 
MINKABU PRESS 山岡和雅