死の組突破のドルトムント、若手の飛躍とメンタル面での成長

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今季のチャンピオンズリーグにおいて『死の組』と呼ばれたグループF、それをまだ1試合残した時点でボルシア・ドルトムントは、決勝トーナメント進出を果たすことに成功した。そのACミラン戦で主役となったのが、19歳ジェイミー=バイノー・ギッテンスである。序盤にハンドで与えたPKをジルーが外した数分後、逆にPA内で相手主将カラブリアのファウルを誘発してPK獲得。マルコ・ロイスの先制弾につなげると、前半終盤でチュクウェゼの同点弾では守備面での詰めの甘さもみせたが、後半59分にはロイス、フュルクルクと繋ぎ、サビッツァのお膳立てで決勝弾。「サンシーロで得点できる以上の事もそうない。この勝利は最高だし、もっと先にまで行きたい」とCL初得点に喜びを爆発させた。
バイノー=ギッテンス、アデイェミ共にこの試合の大きなプラス材料
同じく前回のチャンピオンズリーグでCL初得点を決めた、30歳のフュルクルクは「まだ判断面では改善の余地もあるけどね、でも彼のような選手がチームにいるということ、それは本当に有難いと思うことだし、このまま活躍をぜひ活躍をつづけていってもらいたい」とエール。またテルジッチ監督も特にフィジカル面について「以前はけいれんをよく起こしていて、試合翌日には疲労困憊していたが、今はベースができてきている。まぁ、それでも今日の終盤はきつかったかもしれないが」と評価。さらにようやく今季初得点をあげた、カリム・アデイェミがその呪縛から解放されたこともこの試合におけるプラス材料と言えるだろう。
テルジッチ監督、シュロターベックとロイスの交代について説明
また風邪を押して出場し「前半30分で限界に達し、ハーフタイムではあと10分程度は全力を尽くすと決めてくれた」シュロターベックは55分に、「疲労感があった」ロイスが79分に交代。「多くの選手が負傷を抱えている中、プレーの判断には随分と時間をかけてきた。そこではいつなんどきもチームドクターが、全ての選手のプレーの可否や出場時間の配分を管理してくれているんだ」と感謝の気持ちを強調し、「次の試合は日曜だからね、今回はとりあえず回復までまだしばらく時間を使えるよ。今日は(ブンデスととは異なり)自分達の力をみせつけた。相手によって見せる顔を変えるべきではないし、勝つも敗けるも自分達次第。だからブンデスでもこの顔を早くみせていかないとね。そのチャンスがこの週末に控えている」と、首位レバークーゼン戦に向け意気込みをみせた。
テルジッチ監督、サビッツァとエズカンにも賛辞
さらにテルジッチ監督はその決勝弾をアシストするなど、フル出場で勝利に貢献したマルセル・サビッツァについても称賛。「その経験とクオリティによってプレーに安心感と落ち着きをもたらしてくれるし、必要なタフネスさや激しさという部分ももたらしてくれる重要な存在で、この夏の補強は我々にとって非常に大きなものだったと思う」と評価する。確かに序盤ではいくつかの不用意なロストも見受けられたが、それでもパス成功率と対人戦勝率における堅実性はピカイチで、前述の決勝弾でのお膳立てのようにここぞという場面で存在感を発揮していた。さらに指揮官はシュロターベックの交代でジャンが下がったことにより中盤に入ったサリフ・エズカンにも「非常に苦しい展開だったがそれでも一貫して戦い抜いてくれ、大きな存在となってくれていたよ」とコメント。
テルジッチ監督「今回のフメルスはコーラーに匹敵」
そして何より74回のボールタッチで、パス成功率94%、ファウルはなく対人戦勝率89%に加え、さらにドリブル突破を2度とも成功させた34歳のセンターバック、マッツ・フメルスのMVPレベルの活躍には、テルジッチ監督は1997年チャンピオンズリーグ準決勝、マンチェスター・ユナイテッドとの準決勝レジェンドとなった、ユルゲン・コーラー氏をあげ「今回のフメルスは遜色なかった。信じられないほど素晴らしいプレーをみせ、ほぼすべての対人戦で勝利しており、ポゼッション時には本当に大きな安心感をチームに与えてくれ、そのクオリティと経験値によって、本当に大きな存在となってくれていたよ」と付け加えている。確かにブンデスでも今季得点数でバイエルン(43)、レバークーゼン(37)に下回る(25)が、むしろ気になるのは失点数でバイエルン(10)とレバークーゼン(9)の2倍をドルトムントは記録(19)。安定感は1つの大きな課題となっているところ。
フメルスはメンタル面の成長を評価
そのマッツ・フメルスは改めて、チームのメンタル面について「リーグ戦ではここ4・5週間でちょっと不安定な感があったし、それでも上位に顔を出せているのは喜ばしいとさえいえると思うけど、でも批判された昨季と異なり今季はメンタル面では心配する必要はないと思う。例外はバイエルン、シュトゥットガルト、あとパリでの敗戦くらいかな」と胸を張り、敵地サン・シーロの大観衆の前での試合にも若手らには「これは素晴らしいことで、感動よりインスピレーションを受けることになると思うと伝えていた」とのこと。そして改めて試合について「前半は攻撃面でうまくいかない場面もあったけど、それでも全体的にみて良い試合ができたと思うし、最初のコーベルがPKを防いでくれて、それから僕たちの方がポゼッションをしながら試合の展開をつかんていくことができた。結果的には勝利に見合う内容といえるだろう」と総括した。
レバークーゼンのホフマン「苦しませるよ」
日曜日にそのドルトムントと対戦する、レバークーゼンのアロンソ監督は「ドルトムントはチャンピオンズリーグのトップチーム。ミランとニューカッスルでは個としても集団としてもそのクオリティを示してみせた」と賞賛。古巣戦となるヨナス・ホフマンもこれに同調し「素晴らしい試合になるだろう」と述べつつ、ドルトムントのヴァツケ氏が「今回の試合で本当に倒せない相手かお手並み拝見」と宣戦布告したことには、「苦しませるよ」と意気込みもみせている。
