線路で分断されていた渋谷駅南口の西側と東側がつながります。

桜丘口の再開発とともに完成


渋谷駅南口(画像:東京都)。

 東京都渋谷区は11月17日(木)、JR渋谷駅南側に新たな空中歩道橋が2本完成すると発表しました。通行開始となるのは12月1日です。

 渋谷駅南西側、国道246号&首都高を越えた「桜丘口エリア」では、巨大再開発ビル「渋谷サクラステージ」が開業秒読みとなっています。それにあわせ、「渋谷サクラステージ」からJRをまたいで駅東側エリアへ直結する歩道橋が整備されていました。

 渋谷駅南側では、JRの線路で東西エリアが完全に分断され、線路の向こう側へ行くには薄暗い国道246号のアンダーパス、もしくは遥か南側の猿楽橋まで通路がなく、「隔絶されたエリア」のようになっていました。そこに、以下の2本の東西通路が生まれます。

●渋谷駅南口北側自由通路
 渋谷サクラステージから渋谷ストリームへ直結します。今は暫定供用ですが、2026年度にはここにJR渋谷駅の新しい橋上駅舎が完成し、「南口改札」が直結する予定です。

●渋谷駅南跨線人道橋
 渋谷サクラステージの末端部から、渋谷駅「新南口」へ直結します。特に東西エリアが分断されて行き来不可能になっていた場所で、利便性が大幅に向上します。

 もともとこのあたりには埼京線・湘南新宿ラインの渋谷駅ホームがあり、「駅ひとつ分ズレた謎ホーム」として有名でした。2020年に山手線の隣へ移設されたあとも新南口は存続し、「元埼京線ホーム」の通路を歩いて到達する形になっています。最終的に新南口は、先述の新設される「南口」から通路でつながる予定です。

 なお、2本の通路は深夜は封鎖されます。