GoogleはNetflixに「アプリ内課金の手数料を10%にする特別待遇」を提案したが断られたことが判明
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大手ストリーミングサービスのNetflixはサブスクリプション料金の支払い方法に関し、記事作成時点では新規ユーザーに対してアプリ内課金を提供しておらず、ブラウザからの直接支払いのみを提供しています。Android向けアプリストアのGoogle Playを運営するGoogleは過去に、Netflixに対して「アプリ内課金の手数料を通常より安い『10%』にする特別待遇」を申し出たものの、Netflixに拒否されていたことが報じられました。
https://www.theverge.com/23954852/google-netflix-app-store-deal-play-10-percent-revshare
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Google offered Netflix a lower app fee, but it would have still lost money
https://www.androidauthority.com/google-play-store-netflix-lower-billing-fee-3384510/
かつて、Netflixユーザーはモバイル版アプリから直接サブスクリプション料金を支払うことができましたが、2018年にGoogle PlayとApp Store経由でのサブスクリプション料金支払いが相次いで廃止されました。記事作成時点では、Google Playで配信されているNetflixアプリからサブスクリプション料金を支払うことはできず、iOSで配信されているアプリでも2019年以降の新規ユーザーはApp Store経由での支払いが使えません。
Netflixの事業開発担当ヴァイスプレジデントを務めるポール・ペリーマン氏は、海外メディアのThe Vergeが確認したGoogle対Epic Gamesの独占禁止法訴訟に関する動画での宣誓供述で、かつてGoogleが「アプリ内課金の手数料を10%にする特別待遇」を提案してきたことを明かしました。
Googleは2017年9月、Netflixを「Living Room Accelerator Program(LRAP++)」というプログラムの下で開発パートナーにすることを申し出たとのこと。契約は、NetflixがGoogle Playの請求サービスに全世界でコミットすることを条件に、手数料を通常の15%(2年目以降)より安い10%にするというものだったそうです。
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しかし、NetflixはGoogleからの申し出を拒否し、最終的にGoogle Play経由でのサブスクリプション料金支払いを廃止しました。この理由についてNetflixが提出した別の内部文書では、「すべてのAndroidアプリ内登録がGoogle Play請求サービスを通じて行われたと仮定すると、Netflixは1年間で最大2億5000万ドル(当時のレートで約280億円)を失うことになります。これは、Google Playでの支払いを維持することでの登録増加分を考慮してもです」「Googleの決済システムが私たちの決済システムを上回る、あるいはそれに匹敵する利益をもたらすシナリオは見当たりません」と述べられています。
Googleの弁護士も宣誓供述動画において、このことに異義を唱えなかったとのこと。それどころか、Netflixが事実上すべての動画再生デバイスで利用できることを認め、Netflix規模のアプリがアプリストアを回避して、ブラウザのサインアップに頼る余裕があることを示唆したとThe Vergeは報じています。
Googleの広報担当者であるダン・ジャクソン氏はThe Vergeの問い合わせに対し、Netflixに提供したオファーについてはコメントしませんでした。しかし、Googleが開発者ごとに異なる料金体系を提示するのは一般的なことだと示唆し、「Google Playが、開発者エコシステムのさまざまなニーズや、さまざまな業界やアプリ業種の経済性を考慮したさまざまな料金を提供していることは周知の事実です。これは、ストリーミングビデオの料金体系のようなものです」と述べました。
なお、Googleは2021年にGoogle Playにおけるサブスクリプション料金の手数料を1年目から15%に引き下げており、電子書籍や音楽ストリーミングサービスに関してはさらに安い10%に引き下げています。
GooglePlayのサブスクリプション手数料が全体的に15%に、電子書籍・音楽関連はさらに10%へ値下げ - GIGAZINE
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