Googleの検索エンジン市場における独占禁止法違反を巡る裁判の中で、「Googleに収益をもたらしている検索語句上位20件」が公開されました。

Trial Exhibit - UPX0342: U.S. and Plaintiff States v. Google LLC - 417395.pdf

(PDFファイル)https://www.justice.gov/d9/2023-10/417395.pdf

Google’s most lucrative queries: a rare look at how search makes money - The Verge

https://www.theverge.com/2023/11/1/23941766/google-antitrust-trial-search-queries-ad-money

Googleは「検索エンジン市場を違法に独占しているか否か」を巡ってアメリカ司法省と州司法長官のグループから提訴されており、2023年9月から裁判が始まっています。この裁判ではGoogleが各種ブラウザのデフォルト検索エンジンになるために約4兆円を投じていたことや独占禁止法違反の疑いを回避するために社内でNGワードを設定していたといった興味深い事実が明らかになっています。

そんなGoogleの独占禁止法裁判の中で「検索とYouTubeにおける広告収益の概要」と題した資料が公開されました。



公開された資料の中には「アメリカで2018年9月22日を含む週において収益をもたらした検索語句上位20件」の情報も含まれていました。



2018年9月22日を含む1週間において、Googleに収益をもたらした検索語句上位20件は以下の通りです。

1位:iphone 8

2位:iphone 8 plus

3位:auto insurance(自動車保険)

4位:car insurance(自動車保険)

5位:cheap flights(格安航空券)

6位:car insurance quote(自動車保険の見積もり)

7位:direct tv

8位:online colleges

9位:at&t

10位:hulu

11位:iphone

12位:uber

13位:spectrum

14位:comcast

15位:xfinity

16位:insurance quotes(保険の見積もり)

17位:free credit report

18位:cheap car insurance(格安自動車保険)

19位:aarp

20位:lifelock

海外メディアのThe VergeはGoogleに収益をもたらしている検索語句上位20件を踏まえて「保険やオンライン大学といった一度契約したら長期間契約を維持するタイプのサービスでは最初の1クリックが重要となるため、支払う広告費が高くなる」と推測しています。