今回は米国(白)に大敗した日本。五輪本大会でリベンジを果たしたいところだ。(C)Getty Images

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 現地10月16日、北米遠征中のU-22日本代表はU-22アメリカ代表とのテストマッチに臨み、1−4の完敗を喫した。その2日前のU-22メキシコ戦では4−1の快勝を収めたが、ベストメンバーのホームチームを向こうに回し、攻守で圧倒された格好だ。

 開始6分にDFチェイス・アンリのパスミスから先制を許す。35分にCKの流れからMF松木玖生が一度は同点とするが、前半終了間際に勝ち越し点を被弾すると、後半も主導権を握れないままに2失点。まさかの大敗を喫してしまったのだ。

 パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップは、来年4月にカタールで開催される。本大会のアジア出場枠は「3.5」で熾烈を極める。そんななか、日本の海外遠征を興味深くレポートしたのが韓国メディアだ。経済ネットメディア『Money S』は「“伝説の一軍”はどこにいた? 日本の五輪チームがアメリカに敗れる」と銘打ち、次のように報じている。

「先のアジア大会で日本はチーム強化を念頭に置くチーム構成だった。決勝で敗れた悔しさをバネに(今遠征に)臨んだが、アメリカの激しいプレッシャーと屈強なフィジカルによって劣勢に立たされる。どちらも大幅に選手を交代させながら試合を進めるなかで、日本は力を発揮し切れず、1−4でタイムアップ。地面に倒れ込んだ日本の選手たちはしばらく立ち上がれず、落胆の表情を浮かべていた」

 中国・杭州で開催された第19回アジア大会では、男子サッカー決勝で日本と韓国が激突。U-22世代で大会に臨んでいた日本に対して、金メダル奪取での兵役免除が懸かる韓国はU-24世代+オーバーエイジ枠3選手という盤石の最強布陣で戦った。
 
 日本は快進撃の果てに、決勝で1−2の敗北。本来の主軸が不在のなかでの銀メダルが称えられた側面もあり、韓国メディアはしきりに「日本はU-22世代だ、主力抜きの二軍だと言い訳にした」と報道した。今回の“伝説の一軍”というフレーズはそうした経緯から出た表現だろう。

 はたして来年4月のU-23アジアカップ本大会でも日韓戦は実現するのか。16チームで争うグループリーグの組分け抽選会は11月23日に行なわれる。日本はポッド1、韓国はポッド2に振り分けられているため、決勝トーナメント(ベスト8から)まで対戦はない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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