グレープシティは.NETプラットフォームに対応した業務アプリケーション開発用コンポーネントセット「ComponentOne(コンポーネントワン)」の最新バージョン「2023J v2」を8月30日にリリースする。同バージョンには新たに.NET Standard対応のデータ連携ライブラリセット「ComponentOne Data Services」エディションが加わる。

「ComponentOne」(公式Webサイト)

「ComponentOne」は、「Windows Forms」「WPF」「ASP.NET」「ASP.NET Core」「Blazor」「WinUI」の6つの.NETプラットフォームに対応する300種類の開発用コントロールセットを備えており、効率的な業務用アプリケーション開発が可能になる。最新バージョンでは、「Windows Forms」「Blazor」「WinUI」でそれぞれ機能が強化されており「Windows Forms」ではベータ版として提供されていた「MultiColumnCombo」を正式版として追加した他、「Blazor」では、線形、放射状、ブレットグラフの3タイプをサポートする新コントロール「Gauge」が追加されている。「WinUI」でもデータ収集用フィルター「DataFilter」、一般的なグラフ表示に対応する「FlexChart」、コンテキストメニューと伝統的なファイルメニューシステム構築用「Menu」、TimeEditor、DateTimePickerなどの複数の入力コンポーネント「InputとDateTimeEditors」の4つのコントロールが追加された。

「ComponentOne Data Services」(公式Webサイト)

新規追加エディション「ComponentOne Data Services」は、Microsoft Dynamics 365、Salesforce、kintoneなど各種クラウドサービスを含むデータ連携を実現するライブラリセットで、クラウドサービスに接続し、ソートや集計など業務データ操作を実行する多彩な.NETアプリケーションを作成できる。収録コンポーネントはデータソースへの接続を行う「DataConnectors」、大規模データの段階的なロードを行うためのデータ仮想化用「DataCollection」、メモリキャッシュを利用した高速化、複数データソースの統合を行うデータ分析・統合用「DataEngine」など大規模データセットのパフォーマンスを考慮するものからExcel数式やVBA構文式を組み込む計算処理用「CalcEngine」、テキスト解析や抽出に特化する「TextParser」など。

1年定額制のサブスクリプション方式で提供されており、「ComponentOne Data Services」機能を含む最上位エディション「ComponentOne Enterprise」は初期費用1ユーザーライセンスで165,000円、更新費用が82,500円。「ComponentOne Data Services」単体の初期費用は1ユーザーライセンスで110,000円、更新費用が55,000円。