バイエルン:エルナンデス移籍間近、カンセロとブリントは退団、サビッツァは帰還も今後不透明

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リュカ・エルナンデスのパリ・サンジェルマンへの移籍がもう間も無くのところまで迫っている。仏紙レ・キップは同選手が金曜日ににメディカルチェックを受けると報じており、バイエルンにとってはロベルト・レヴァンドフスキと並ぶ、移籍金4500万ユーロと成果に応じたボーナスという形で見送ることになる。かつてクラブ史上最高額となる8000万ユーロで迎え入れられていたフランス代表DFの時代は、このようにして「失敗」の烙印と共に終焉を迎えることだろう。
サリハミジッチSDが大いに期待し獲得したレフティだったのだが、確かに調子がよければチームを豊かにする存在ではあったものの、その対人戦での強さや妥協を許さぬトップディフェンダーとしてのプレーは、主に健康上の理由からあまりにも少ない機会でしか目にすることなく、今期はワールドカップ参加中に十字靭帯を断裂。シーズンを棒に振る格好となってしまった。(在籍期間中に出場可能な公式戦の半分程度しかプレーできず、2020年の欧州三冠は脇役としてわずか6分間のみプレー)
にもかかわらずサリハミジッチSDはエルナンデスに固執して、ダヴィド・アラバとの契約延長にかなり消極的となり最終的にはフリーで退団させるという副次的な問題を生むことにもなった。そして長期離脱からようやく復帰する今、パリに去ろうとするエルナンデスの動向を踏まえればより一層に、バイエルンと深い繋がりのあった、そして卓越したリーダーシップを誇ったアラバとの契約延長にバイエルンはこだわるべきだったという結論にどうしても至るほかない。
エルナンデスの後釜はキム・ミンジェ
ただシーズン終盤より就任したトーマス・トゥヘル監督はそれでもエルナンデスに期待していたものの、移籍希望で予定を変更しその視線をイタリアへと向けており、ナポリの1990年以来となるスクテッド獲得に守備面で貢献したキム・ミンジェに白羽の矢を立てた。2019年に中国の北京国安に約500万ユーロで移籍、2年半後にはトルコのフェネルバフチェに移籍金300万ユーロで渡っていたキムは、決してトップレベルでの経験が豊富とはいえない。
それでもナポリに加入した直後の9月にはチェルシーに移籍したカリドゥ・クリバリの穴を感じさせないプレーで、セリエAの月間最優秀選手賞をマーク。”モンスター”の愛称は躊躇なく対人戦に突進する様を形容したもので、また2022/23シーズンの欧州5大リーグでフォワードパスが最も多く(1057本)、レシーブパスが3番目に多い(2547本)選手であるというビルドアップ面も、エルナンデスに相通じるところがあるかもしれない。
またミスが少なく、またロッカールームでは控えめな選手で評判がよく、逆に負傷がちだったエルナンデスとは対照的に、昨季のキムの欠場はわずか3試合のみ。そのためレアルのリュディガーと共にCLでは一度もドリブルで抜かれなかったキムは、義務兵役終了後の早ければ7月3日にミュンヘンに到着し、健康診断を受けた後、2028年までの契約にサインすることになるだろう。バイエルン側は獲得に際して例外条項を行使、約5000万ユーロをナポリに送金することになる。
カンセロとブリントの退団発表、サビッツァはひとまず帰還
その一方でバイエルン・ミュンヘンは、ジョアン・カンセロとデイリー・ブリントの退団を発表した。マンチェスター・シティよりレンタルで加入していた前者については、特に冬の移籍の目玉として大いに期待がかけられていたものの、最終的には21試合でわずか1得点のみ。後者の出場はわずか5試合のみで、もはや退団の流れは以前より明らかなものとなっていた。「ジョアン、デイリー、本当にありがとう。今後の多幸を祈念しております」とのメッセージだけをクラブ公式では添えて別れ。
両者の今後についてはまだ不透明で、カンセロはひとまず所属元であるマンチェスター・シティに戻ることになるが、逆にバイエルンからマンチェスター・ユナイテッドに半年間レンタル移籍していたマルセル・サビッツァについても、18試合で3得点を挙げたが完全移籍することなく復帰。両者とも今後については以前不透明なままとなっている。なおブリントについてはスペインのジローナからの関心も報じられたが、こちらはすでに沈静化をみせているようだ。
