アメリカ・ネバダ州最大の都市であるラスベガスの隣町ヘンダーソンには、建設途中の土地エリアがあります。この土地エリアにある通りにはポケモンの名前がつけられており、交差点に置かれた道路標識ではポケモンの名前を見ることが可能です。

Las Vegas neighborhood Pokemon street names

https://fox8.com/news/this-las-vegas-neighborhood-has-streets-named-after-a-90s-video-game-franchise/



Visionary Las Vegas neighborhood has Pokémon street names - Polygon

https://www.polygon.com/23733025/pokemon-street-names-las-vegas-serenity-place-squirtle-jigglypuff-charmander-charizard

ポケモンの名前がつけられた通りがあるのは、ヘンダーソンで「Harmony Homes」が開発する土地エリアの「Serenity Place」。以下の写真はSerenity Placeに置かれている道路標識で、「Jigglypuff(プリン)」や「Charmander(ヒトカゲ)」の名前が確認できます。



ラスベガス・バレーの拡大が続いているため、周辺地域の住民にとっては地域で新しい開発が進むことは日常的なことだそうです。そのため名前をつける必要がある新しい通りも多く生まれているとのこと。

Harmony Homesの建設マネージャーであるアンドレア・ミラー氏は、「この町の通りに名前をつけるのは本当に本当に難しいんです」とコメント。Serenity Placeにある通りに名前とつけたのはミラー氏で、同氏は「14歳と11歳の息子たちはポケモンに夢中です。そこからアイデアを得ました」と語っています。

ミラー氏が通りの名前につけたのは、すべて息子たちのお気に入りのポケモンの名前だそうで、「プリンは間違いなく彼らのお気に入りのポケモンです」とのこと。

以下の道路標識に書かれているポケモンの名前は「Snorlax(カビゴン)」。



なお、通りにポケモンの名前がつけられた理由は「ミラー氏の子どもがポケモンを好きだから」だけではありません。ミラー氏は「プリンという名前を聞くと、クスクスと笑ってしまいます」「仕事から帰ってきて、嫌な一日だったとしてもプリン通りを歩かなければいけないとなると、笑顔になれるかもしれません」と語り、住民を幸せにできると感じたため通りの名前にしたと説明しました。

Serenity Placeにはポケモンの名前をつけられた通りが他にも複数あり、ゼニガメ、カビゴン、ヒトカゲ、リザードンといったポケモンの名前がつけられた通りが存在します。これらはすべて1998年に発売された「ポケットモンスター 赤・緑」で登場する第一世代ポケモンです。

「小さな子どもたちも、熱心なポケモンファンも、みんな通りの名前を気に入ってくれています」とミラー氏は語りました。以下は「Squirtle(ゼニガメ)」と書かれた標識。



ミラー氏によると、ラスベガス・バレーでは通りに名前をつけるのは非常に難しいそうです。通りの名前をつける際、計画されている通りの合計数を最初に決定し、次に通りの数の2倍の「名前の候補」を管轄区域に提出する必要があるとのこと。

名前の候補を提出すると、どの名前が使用できるか、どの名前がすでに利用されているか、どの名前が他の通りの名前に似ているかといった情報が管轄地域から返ってくるそうです。しかし、一般的な通りの名前を提出すると、このプロセスを2〜3往復することになる模様。そのため、Serenity Placeではポケモンの名前を通りにつけることになったそう。

なお、Serenity Placeを開発するHarmony Homesは、ラスベガス北部にある別のエリアにパウ・パトロールのキャラクターにちなんだ名前をつけたり、別のエリアではコショウに関連する名前をつけたりと、ユニークな命名を行っています。