吸引掃除はもちろん水拭きもカラ拭きも - ハイアールのコードレスクリーナー「MIZUKI」を体験
床がフローリングの住宅に住んでいる人は多いでしょう。このためか、最近はコードレスクリーナーに「拭き掃除」機能を搭載した製品が登場しています。
ハイアールジャパンセールスが5月11日に発売するコードレスクリーナー「MIZUKI(JC-M1A)」も、吸引掃除と水拭き掃除、さらには乾拭きまでできるというハイブリッドな掃除機です。まだ数こそ少ないハイブリッド式クリーナーですが、実際どれくらい便利なのでしょう。製品発表会で体験してきました。
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1台3役のハイブリッド式コードレスクリーナー「MIZUKI」。価格はオープンで推定市場価格は39,800円前後
○吸引と水拭きを同時に行い、汚れた水は自動回収
MIZUKIは幅261×奥行き266×高さ1,116mmと、標準的なコードレススティッククリーナーのサイズ。「水拭きもする」という性質上、本体に水タンクと汚水回収用のタンクを2つ配置しています。
ヘッドもガッチリとした形なので、実際に製品を見ると「大きい」印象を受けます。本体の重さも4kgあり、コードレスクリーナーとしては重量級。ただし「床に圧力をかけて汚れを拭き取る」という拭き掃除にとって、本体の重さはメリットでもあります。
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MIZUKIを手にするマイナビニュース +Digitalの林編集長。本体ユニットが大きめということでけっこうな存在感があります
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使用時は本体を斜めに傾けます。大きめのキャスターがついた自走式ヘッドなので、掃除のときは軽い力で進みます
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運転時間は標準モードで約32分、パワーモードで約17分。バッテリー残量は本体ユニット上部に%表示されます。バッテリー残量が細かく分かるのは好印象
本体上部には容量0.6Lの給水タンクを配置。うれしいのは、60℃までの温水や洗剤も利用できるところ。一般的な電動水拭きクリーナーは、お湯や洗剤が使えないことが多いので、これはかなり魅力的な仕様です。お湯や洗剤が使えることで、落ちにくい油汚れにも対応しやすくなります。
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本体上部にある給水タンク。洗剤を決められた割合で希釈するときに便利なよう、タンクには水量メモリを記載しています
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給水タンクはフタ全体を開かなくても蛇口から水を補給できる形状
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給水タンクの下にある、汚水や汚れをためる集じんタンク。集じん容量は0.6Lですが、タンクの高さは容量に対してだいぶあります。これは洗剤を使うときに発生する泡に対応するため
給水した水はヘッド内部のブラシに供給されるので、水拭き時は常に濡れたブラシで床掃除が可能。ヘッド内部の吸引口上部には金属製ブレードがあり、ブラシ回転にあわせて汚れた水とゴミをかきとり、集じんタンクに吸引するという構造です。
ブレードはブラシの余計な水分もかきとるよう設計されていて、ブラシの水分量は常に「絞った雑巾」くらいをキープ。このため、カーペットや畳といった床材でも水拭き掃除ができるそうです。もちろん水を供給しない「ドライ」モードもあり、乾いたブラシで掃除すれば普通のコードレスクリーナーとして使えます。
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ヘッド上部にあるカバーは片手で簡単に取り外せる仕様
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ヘッド内部にはタオル地のような柔らかなブラシを内蔵しています。ヘッドに向かって左側面は薄くデザインされており、壁際8mmまで掃除可能
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ブラシを外すと見えるヘッド内部の吸い込み口。吸い込み口上部にあるブレードで汚れや余計な水分をかきとります
○水拭きの実力は……?
MIZUKIの仕組みが分かったところで、実際に水拭き掃除をしてみましょう。発表会の会場に用意されていたフローリング床材に、トマトケチャップ、土、黒い保湿用オイルクリームを塗り付けてMIZUKIで水拭き。
べっとりと付着した黒いクリームは見るからに掃除が大変そうですが、ヘッド一往復でしっかりと汚れが落ちていました。ブラシの回転スピードが速いからか、雑巾で掃除をするより短い時間でしっかり汚れが落ちる印象です。今回は常温の水で掃除をしたのですが、温水や洗剤入りの水ならさらに汚れ落ちがパワーアップするはず。
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床にべっとり付着させた汚れ。左からトマトケチャップ、土、保湿用オイルクリーム
【動画】MIZUKIでフローリングの汚れを拭き掃除。トマトケチャップと土汚れは一度の通過でサッと落ちましたが、黒いクリームは往路では取りきれません。ヘッドを一往復させると、黒いクリームもきれいに落ちました。ブラシの回転方向の関係で、手前に引いたときのほうがしっかり汚れが取れます(音声が流れます。ご注意ください)
掃除直後の床を触ってみると、少しだけしっとりとした感触はありますが、ティッシュが貼りつかないくらいの水分量です。体験時は5分ほどでサラサラとした感触に乾きました。MIZUKIは標準で2本のブラシが付属するので、床の湿り気になるときは、水拭き後に乾いたブラシに交換して乾拭きするとよさそうです。
加えて、セルフクリーニング機能も特徴的。MIZUKIを充電台にセットしてハンドル上部のセルフクリーニングボタンを押すと、汚れたブラシを自動的に掃除してくれます。遠心力と風の力によって、完全には乾きませんが乾燥まで行います。
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掃除後のブラシ。トマトケチャップや黒いクリームを掃除したわりには、そこまで汚れていませんでした。とはいえ、うっすらと赤と黒の色素がついています
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セルフクリーニング後、全体的に汚れが薄くなりました。完全にキレイになるわけではありませんが、普段のちょっとしたお手入れには便利
拭き掃除ができる本格的なコードレス掃除機といえば、今年(2023年)発売されたエレクトロラックスの「UltimateHome 700」が記憶に新しいところ。こちらはノズルの交換により「吸引」と「拭き」が両方できるというものでした。
今回のMIZUKIは吸引と拭き掃除を「一度に」できる点が画期的。しかも、汚れた水まで自動回収してくれる点も魅力です。多機能なだけに本体の大きさや重さ、汚れた水の処理など気になる点もありますが、「床が足の皮脂でベタベタする?」といった床掃除のストレスを感じている家庭なら、購入の検討リストに入れてみるといいかもしれません。
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倉本春 くらもとはる 生活家電や美容家電、IoTガジェットなど、生活を便利にする製品が大好きな家電ライター。家電などを活用して、いかに生活の質をあげつつ、家事の手間をなくすかを研究するのが現在最大のテーマ。 この著者の記事一覧はこちら
ハイアールジャパンセールスが5月11日に発売するコードレスクリーナー「MIZUKI(JC-M1A)」も、吸引掃除と水拭き掃除、さらには乾拭きまでできるというハイブリッドな掃除機です。まだ数こそ少ないハイブリッド式クリーナーですが、実際どれくらい便利なのでしょう。製品発表会で体験してきました。
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○吸引と水拭きを同時に行い、汚れた水は自動回収
MIZUKIは幅261×奥行き266×高さ1,116mmと、標準的なコードレススティッククリーナーのサイズ。「水拭きもする」という性質上、本体に水タンクと汚水回収用のタンクを2つ配置しています。
ヘッドもガッチリとした形なので、実際に製品を見ると「大きい」印象を受けます。本体の重さも4kgあり、コードレスクリーナーとしては重量級。ただし「床に圧力をかけて汚れを拭き取る」という拭き掃除にとって、本体の重さはメリットでもあります。
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本体上部には容量0.6Lの給水タンクを配置。うれしいのは、60℃までの温水や洗剤も利用できるところ。一般的な電動水拭きクリーナーは、お湯や洗剤が使えないことが多いので、これはかなり魅力的な仕様です。お湯や洗剤が使えることで、落ちにくい油汚れにも対応しやすくなります。
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給水した水はヘッド内部のブラシに供給されるので、水拭き時は常に濡れたブラシで床掃除が可能。ヘッド内部の吸引口上部には金属製ブレードがあり、ブラシ回転にあわせて汚れた水とゴミをかきとり、集じんタンクに吸引するという構造です。
ブレードはブラシの余計な水分もかきとるよう設計されていて、ブラシの水分量は常に「絞った雑巾」くらいをキープ。このため、カーペットや畳といった床材でも水拭き掃除ができるそうです。もちろん水を供給しない「ドライ」モードもあり、乾いたブラシで掃除すれば普通のコードレスクリーナーとして使えます。
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○水拭きの実力は……?
MIZUKIの仕組みが分かったところで、実際に水拭き掃除をしてみましょう。発表会の会場に用意されていたフローリング床材に、トマトケチャップ、土、黒い保湿用オイルクリームを塗り付けてMIZUKIで水拭き。
べっとりと付着した黒いクリームは見るからに掃除が大変そうですが、ヘッド一往復でしっかりと汚れが落ちていました。ブラシの回転スピードが速いからか、雑巾で掃除をするより短い時間でしっかり汚れが落ちる印象です。今回は常温の水で掃除をしたのですが、温水や洗剤入りの水ならさらに汚れ落ちがパワーアップするはず。
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【動画】MIZUKIでフローリングの汚れを拭き掃除。トマトケチャップと土汚れは一度の通過でサッと落ちましたが、黒いクリームは往路では取りきれません。ヘッドを一往復させると、黒いクリームもきれいに落ちました。ブラシの回転方向の関係で、手前に引いたときのほうがしっかり汚れが取れます(音声が流れます。ご注意ください)
掃除直後の床を触ってみると、少しだけしっとりとした感触はありますが、ティッシュが貼りつかないくらいの水分量です。体験時は5分ほどでサラサラとした感触に乾きました。MIZUKIは標準で2本のブラシが付属するので、床の湿り気になるときは、水拭き後に乾いたブラシに交換して乾拭きするとよさそうです。
加えて、セルフクリーニング機能も特徴的。MIZUKIを充電台にセットしてハンドル上部のセルフクリーニングボタンを押すと、汚れたブラシを自動的に掃除してくれます。遠心力と風の力によって、完全には乾きませんが乾燥まで行います。
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拭き掃除ができる本格的なコードレス掃除機といえば、今年(2023年)発売されたエレクトロラックスの「UltimateHome 700」が記憶に新しいところ。こちらはノズルの交換により「吸引」と「拭き」が両方できるというものでした。
今回のMIZUKIは吸引と拭き掃除を「一度に」できる点が画期的。しかも、汚れた水まで自動回収してくれる点も魅力です。多機能なだけに本体の大きさや重さ、汚れた水の処理など気になる点もありますが、「床が足の皮脂でベタベタする?」といった床掃除のストレスを感じている家庭なら、購入の検討リストに入れてみるといいかもしれません。
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