収納アイテムはどんな風に選んでいますか? 置き場所や中身に合わせて選ぶのが基本ですが、ときには「入りきらなかったら困る」「余白をつくっておきたい」と必要以上に大きいものを買ってしまうことも多いのでは。「大きい収納だから散らからないというわけではありません」と話すのは、整理収納コンサルタントの須藤昌子さん。その理由について、詳しく教えていただきました。

大きい収納用品は「かさばる」「重い」「はみ出す」

整理収納サービスを行い、著書も多数出版している須藤さん。そんな須藤さんでも以前は「収納は迷ったら大きめを買う」というシーンが多かったそうです。

【写真】上が以前のタオルハンガー。こんなにサイズダウン!

「大は小を兼ねる。大きさがあればたっぷり入るから、片づくはずと思っていた時期もありました。でもそうではなかったんです」

まだまだ入りそうだから、と余ったスペースに別のものまで収納してしまいがちです。そのうちに、元はなにを収納するためのボックスだったっけ? とふと疑問に。そして、奥底に入れたものは取り出しづらくなるという悪循環…。

「ものがたくさん入ったボックスは、当然重くなります。さらに、収納ボックス自体が大きいことで収納スペースに入りきらなくなってしまう可能性も!」

●入れたいものを決め、ぴったり入るサイズを選ぶのが大事

片づけが苦手な人ほど、シンプルな収納にする方がおすすめだと須藤さんは言います。

「1ボックスに1アイテム方式です。入れたいものを決めて、それがちょうど収まるサイズの収納を選ぶ。わかりやすいし、迷わず探さず、出し入れしやすさもキープ!」

●収納グッズはぴったりサイズですっきり暮らす

ちなみに須藤さんは最近、洗濯機につけていたタオルハンガーを買い替え。以前は幅広タイプでしたが、サイズを半分ほどにチェンジしました。

「この場所では小さなぞうきんやタオルしかかけないので、サイズダウンしてもOKと判断しました。そのおかげで必要最小限の収納スペースで設置でき、見た目もすっきり!」

●とりあえずはあき箱や紙袋でOK。「すぐ買わない」のがコツ

もし、ぴったりサイズの収納が見つからなかったらどうする?

「ちょっと大きいけどこれでいいか、と間に合わせのアイテムを買ってしまうのはNG。買わないというのが大切。とりあえずは家にあるものや紙袋や段ボール、小箱でいいんです。きちんとサイズを確認して、ゆっくり探せば買い直す手間もなく、家計の節約にもなります」

大は小を兼ねない須藤さんの収納テクニックをお届けしました。