顔の印象を左右する前髪ですが、クセでぱっくり分かれてしまうということがありませんか? 「前髪のクセはドライヤーの使い方次第で解決できます!」と話すのは、女性の髪問題に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さん。早速、40代の読者をモデルに、前髪のクセ直しを教えていただきました。

クセが出る前髪をキレイに下ろしたい!

八木ちゃん:今日はお客さまから聞かれることが多い、前髪についてのお悩み解説です。

さとゆみ:やっぱり前髪っていちばん気になる部分ですよね。自分で鏡を見ていても気になるし、相手からしても、目を見て話すときは前髪がいちばん目に入るので、気にされている部分でもあると思います。

八木ちゃん:前髪あるあるなのですが、根元に妙なクセが出て、ぱっくり割れてしまうことが多いんですよね。

さとゆみ:私もそうです。でも、下ろすとぱっくり分かれてしまうからといって、前髪をナシにすると、それはそれで寂しい感じになっちゃうんですよね。

八木ちゃん:わかります。生え際が気になったりしますよね。

さとゆみ:なので、やっぱり、キレイにおろせるならおろしたいんですよね。

●クセは「根元」にアプローチがポイント

八木ちゃん:コツをお伝えしますね。まず、いちばんのポイントは、根元にアプローチをして、根元の生えグセを直すことです。

さとゆみ:この連載では何度も出てきていますが、クセをとりたいときは、毛先だけ直そうとしてもダメで、根元にアプローチしなきゃいけないという話ですよね。

八木ちゃん:そのとおりです。なので、まずは、前髪の根元をしっかりと水スプレーで濡らして乾かしなおします。

●乾かし方は「根元を左右にこする」ように

八木ちゃん:そして、濡れた前髪の根元を左右にこするようにして乾かします。
こうすることで、根元の生えグセがとれていくんです。

さとゆみ:それが終わってほとんど乾いたら…

八木ちゃん:前髪を下にひっぱるようにして、また根元部分にドライヤーの風をあてます。

さとゆみ:目安はどれくらいですか?

八木ちゃん:温風で10〜15秒ほど。テンションをかけた根元部分をしっかり温めましょう。これだけでくせが収まる人はOKですが、さらにまっすぐ伸ばしたいときは、このあと10秒ほど冷風をかけます。

さとゆみ:これもこの連載ではよくお伝えしていますが、髪はタンパク質なので、温めたときに形が変わり、冷ましたときに形を固定すると言われています。なので、まっすぐ伸ばした状態で温風を当ててその形を覚えさせ、冷風でその形をキープするようなイメージですね。

●まっすぐな下ろし前髪が完成!

さとゆみ:さらっと理想的な前髪になりました!

八木ちゃん:ほんのひと手間かけるだけなのですが、前髪は印象が激変するパーツなので、ぜひ試してくださいね。

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書影は変更となる可能性がございます