玄関の鍵はスマートキーという家が増えてきました。確かにラクですが、リモコンキーを携帯し忘れるとかなり面倒です。2年半ほど前にハウスメーカーで家を建てた日刊住まいライターは、シークレットスイッチも追加工事して採用することに。このことで使い分けができ、手ぶらでも外出できるようになりました。一体、どのようなものでしょう?

玄関はスマートキーとシークレットスイッチの二刀流!

筆者は、妻と幼い息子の3人家族。2年半ほど前にハウスメーカーで、延床面積38坪の総2階の注文住宅を建てました。

家づくりではハウスメーカー担当者から、玄関の鍵としてスマートキーだけを提案されていました。しかし妻の希望で追加工事して、シークレットスイッチも採用することに。

じつは妻の実家(一戸建て)では、シークレットスイッチを採用。便利だということを知っていたからです。

正直なところ、筆者自身は「スマートキーがあるのに、わざわざシークレットスイッチが必要なのかな?」と思っていました。しかし、実際に暮らす今となっては、シークレットスイッチなしの生活は考えられません。

というのも、スマートキーの不便なところを、シークレットスイッチがしっかりと補ってくれるからです。

「便利なはずの、スマートキーの不便なところ」「シークレットスイッチが、どのように便利なのか」について、詳しくご説明しましょう。

 

スマートキーのメリットは開錠がラク

スマートキーの最大のメリットは、開錠の簡単さ。写真の専用リモコンを携帯していれば、ドアノブにあるボタンを押すだけで鍵をあけられます。

たとえばスーパーで買い物をした帰り。

片手に買い物袋、片手に子どもを抱っこしていて、両手がふさがっているようなシチュエーションです。もし鍵穴に差し込んで使う従来の鍵だと、買い物袋を一旦置いて、鍵をカバンから出してから、鍵をあけなければいけません。

 

でも、スマートキーであれば両手がふさがっていても大丈夫。指先でちょこっと押すだけで開錠できます。

なかにはボタンを押さなくても、ドアに近づくだけで開錠されるタッチレスキーもあり、さらに便利です。

 

スマートキーの不便なところ2つ

そんな便利なスマートキーにも、普通の鍵と同様に不便な点が2つあります。

1つ目は、外出のたびに専用リモコンを携帯しないといけないこと。最近はいろいろと物騒なこともあるので、近くのコンビニに行くだけでも、ちゃんと戸締りはしておきたいです。そんなちょっとの外出でも、専用のリモコンを携帯しておかないといけません。

時間がなくて急いで外に出たけど、リモコンを忘れていて屋内に取りに戻る、というのは結構やってしまいます。

また、仕事用のカバンに普段リモコンを入れている人が、プライベート用のカバンに替えてお出かけする際に、リモコンを入れ替えるのを忘れていた、というのもよくあります。

2つ目は家族の数だけリモコンを用意しないといけないこと。たとえば共働きの場合、親と子どもの帰宅時間が違うと、子どもにもリモコンキーを持たせる必要が出てきます。

筆者も息子がひとりいます。まだ1歳なので息子ひとりで家を出入りすることはありませんが、小学校高学年くらいになれば、ひとりで出かけることもあるでしょう。今のところ筆者の家には、スマートキーのリモコンは2つしかないので、もう1つ追加購入しないといけません。

 

手ぶらで外出OK!シークレットスイッチ

しかし、そのようなスマートキーの不便なところを解決してくれるのが、シークレットスイッチ。リモコンやカギがなくても、暗証番号を入力すればすぐに開錠できます。

その便利さは、一度使ってみるとシークレットスイッチなしの生活は、考えられないほど。もう手放せません。なんと言っても、外出のたびにいちいちリモコンを携帯しなくてよいのですから。

また、暗証番号の入力で開錠するので、家族一人ひとりがリモコンを持っている必要もありません。

シークレットスイッチはセキュリティ面も万全!

さらに、シークレットスイッチはセキュリティ面でも優れています。画面に0〜9までの10個の数字が出るのですが、数字の位置が毎回ランダムに変わるのです。

数字の表示される場所が毎回同じだと、タッチの跡などで暗証番号が分かってしまう可能性がありますが、毎回位置が変われば暗証番号がばれる心配もかなり低くなります。

もちろん、暗証番号は何度でも変更できるので、定期的に変更すればなお安心ですね。

 

シークレットスイッチで、ちょっと外出するのが便利に

リモコンを持たずに手ぶらで外出できてセキュリティ面も安心なシークレットスイッチ。ただ、リモコンを持っていれば、ボタンひとつで開錠できるスマートキーも便利なことに違いありません。

ということで、スマートキーとシークレットスイッチの両方があるのがよいと筆者は考えています。

筆者の場合、スマートキーとシークレットスイッチの使用頻度は、ほぼ半々といったところ。

スマートキーのリモコンは普段、仕事用のカバンに入れているので、仕事で出かけたときはスマートキー、それ以外の外出のときはほとんどシークレットスイッチを使います。

面倒くさがりの筆者はいちいちリモコンをカバンから出し入れしたくないので、このような使い方をしています。

ただ、仕事のときにはボタンひとつで開錠、それ以外のときも暗証番号を数桁入力するだけで開錠。どちらにせよとても便利です。

以上、玄関のシークレットスイッチについてご紹介しました。鍵を持たずに外出できるというのはかなり気ラクです。