50代になると、40代までとは必要なものや生活スタイルは変わるものです。そこで、50代になってマイペースな暮らしにシフトした、整理収納アドバイザーの大木聖美さんに、50代になってやめた収納を教えてもらいました。

本当に必要かを見直す「収納・片づけ」

ライフスタイルの変化とともに、ものの持ち方を見直したら、収納も片づけもラクに。また、収納は見た目より機能や手間を重視。

●見た目を気にして収納するのをやめた

・棚を収納ボックスで埋めつくさないように

棚の中を白い収納ボックスで埋めつくしていたのをやめ、ものの持ち方をシンプルに。

「あいた場所はそのままあけておくことで、視覚的な余裕が生まれ、そのまま心の余裕にもつながっています」

・つめ替えよりも清潔を保つことを優先

調味料や洗剤などは、つめ替えず買ったときのパッケージのままに。「つめ替える作業だけでなく、容器を洗って乾かす手間もなくなり、グンとラクに清潔を保てるようになりました」

●思い出品を保管し続けるのをやめた

・子どもの思い出も少しずつ手放す

「上の子が成人したのをきっかけに、“子育てをやりきった”という気持ちになり、子どもの思い出品を、少しずつですがやっと手放せるようになってきました」。過去より、未来に目がいくように。

●収納場所を自分だけで決めるのをやめた

・家族みんなで使うものはしまい方を相談する

家族が使う収納スペースは、家族みんなで場所を把握。「『布団バサミはかけた方が使いやすい』『ぞうきんは手に取れる位置に』など、家族の意見を取り入れることで、それぞれが積極的に家事に参加してくれるように」

・着ない服、履かない靴はどんどん手放す

以前は分けていた仕事用、プライベート用の服を分けず、兼用できる服を着るように。

「着なくなった服や靴は、寄付やフリマアプリ、リサイクルショップなどで手放しました」