ギュウギュウの収納を前に、「もっと家が広かったら」「収納がたくさんあったら」とため息をついていませんか? でも家が片づかないのは、「じつはいらないもの」のせいかもしれません。ライフオーガナイザーの下村志保美さんが、片づけの仕事で訪れたおうちに共通する「片づかない家にたくさんあるもの」について実体験をまとめてくれました。

「あったら便利」なものは、なくてもいいもの

毎年何十件もの片づけに悩むお客様のところに訪問していると、わが家にはないけどお客さまの家にはたくさんあるものに気がつきます。
整理収納のスキル不足よりも、「ものの持ち方」が片づかない原因になっているので、今回はその代表的なものを3つお伝えします。

【写真】タオルやシーツの持ちすぎに注意

●1:大量のペン類

なぜか大量にあるペン類。なにかのセミナーやイベントなどでいただいたり、どこかで間に合せで買って捨てられなかったり…。いつの間にか増えているような気がしますし、実際気がつくとペン立てや文具の引き出しがギュウギュウに。

「まだ使える」と思うと捨てるのは忍びないのですが、自分の家で使いきる量には限りがあります。
インクが出づらいなど書きにくいものは思いきって処分。それ以外は職場などに持って行き、まず家の外に出すこと、忘れずに使うことをおすすめします。

 

●2:たくさんの洗い替えタオルやシーツ

タオルやシーツ、キッチンマット、洗面所のマットなどたくさんの「洗い替え」が収納の中を占拠していませんか?
よく考えるとこれらを洗濯するときは晴れた日でしょうし、特別な事情がない限り乾かす数時間の間でもないと困るものってほとんどないはずです。

そもそもこれらは収納の中でかさばる代表格。洗い替えを手放すだけで収納スペースが増えますね。
私の周囲の片づけのプロたちはいろいろな種類を楽しみたい、という人を除いて「洗い替えは持っていない」という人が多いです。

まだ小さいお子さんがいて枚数が必要なら、大人の分だけでも見直してみてはいかがでしょうか?

●3:冷蔵庫に入りきらない保存容器

自分の好みで買いそろえたもの、実家からおかずをもらってきたときのもの、なんとなく増えていく保存容器。100円ショップなどで気軽に購入できるのも増える一因ですね。

これもまた「使えるから」と手放しにくいものですが、それを保管するスペースにも限りがあるし、たくさん重ねてギュウギュウに押し込むと使いにくく、結局よく使っているものは限られた数種類だけではありませんか?

そもそも保存容器のほとんどは冷蔵庫で使うものです。ということは冷蔵庫に入りきるだけの量が保存容器の適正量。

食品の量にジャストフィットするものを使う必要はなく、大きな容器に少しだけ入れてもいいし、1つの容器に入りきらないなら2つに分けたっていい。
お気に入りの使いやすい保存容器を選抜してみてください。

 

●片づいている家にないものは「あったら便利」なもの

こうやって書き出してみると「あったら便利」「まだ使えるから」という、じつはなくてもいいものが収納を圧迫していることがわかります。

よく収納がたりない、収納があれば片づくのに…という相談を受けますが、不要なものを減らせば収納場所があきます。
収納がたりないと感じたら、まずはこの3つのものを見直してみてくださいね。