栃木県議会の通常会議が20日から始まり、一般会計で総額9千786億円に上る新年度の当初予算案を含む62の議案が提出されました。

 県が編成した新年度の当初予算案は過去3番目の規模となる総額9千786億円で、今年度に比べて300億円、率にすると3%減少し、3年ぶりに1兆円を下回りました。栃木県が誕生してから150年の節目となる新年度は、関連する記念事業のほか、日光市で6月に開かれるG7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合に伴う催し、それにスポーツを通じた地域活性化の取り組みなどを柱に予算編成されています。

 一方、引き続き対応が必要な新型コロナ対策には、1671億円を充てていて福田富一知事が編成にあたっての方針を説明しました。

 今回の会議には、新年度予算案のほか、268億円余を減額する今年度の補正予算案と日常的な生活支援が必要な親族がいるケアラーを支援するための条例案など合わせて62の議案が提出されました。

 会議は22日から質疑質問が行われ、採決は3月15日に行われます。