小学生が登下校時などに、不審者に声をかけられたときに近くの施設や店舗などに駆け込んで助けを求める防犯訓練が20日、足利市内で行われました。

 この防犯訓練は、足利警察署と足利市がコンビニエンスストア「セブンイレブン」の協力のもと、通学中の子どもたちが、不審者に声をかけられたときにどのように行動すればよいかを実践形式で行うものです。栃木県内では初めての取り組みで、大月小学校の5年生8人が参加しました。

 訓練は児童が不審者に声を掛けられたケースとスマートフォンで盗撮されたケースを想定して2回行われました。知らない男に声をかけられた児童たちは駆け足で近くのセブンイレブンの店舗に逃げ込みました。児童は、「知らない人に後ろから声をかけられた」と助けを求め、保護された後は、不審者の特徴をみんなで確認しながら「サングラスをかけマスクをしていた」などと店員に伝えました。

 その情報をもとに店員が110番通報し、駆け付けた警察官が児童たちから事情を聞き取りして不審者を手配し、一連の流れを確認しました。

 去年、市内では不審者とみられる子どもへの声かけなどが21件発生しているということで警察で注意を呼びかけています。