足利市の早川尚秀市長は20日、一般会計で537億円の新年度の当初予算案を発表しました。前の年度と同じ額で過去3番目の規模となりました。

 足利市の新年度の当初予算案は前の年度と同額の537億円となりました。

 早川市長は「厳しい状況下でも前年度と同じ規模を確保できた。今できることを先送りせずしっかりとやっていく」と説明したうえで重点事業として少子化・人口減少対策、まちの賑わいづくりなど5つを挙げました。

 2022年の出生数がここ10年で最低の644人だったことから、人口減少対策は急務として、第3子以降の子を出産した場合に出産祝い金10万円を給付する事業に1320万円を、低所得世帯を対象に放課後児童クラブの利用料の負担を減らすため、月額2000円を補助する事業におよそ480万円を計上しました。

 また、1歳から小学校就学前の児童を対象におたふくかぜの予防接種の補助におよそ981万円を充てました。

 まちの賑わいづくりとして渡良瀬橋西側の本町緑地の都市公園施設の整備におよそ8000万円を夜景観光による誘客を図る「足利灯り物語」創出事業におよそ1400万円を盛り込んでいます。