地域の人たちに救命処置の仕方を身に付けてもらおうとAEDの使い方などを学ぶ講習会が19日、栃木市で開かれました。

 新型コロナウイルスの影響で栃木市藤岡町で3年ぶりの開催となった講習会には小学生を含む地域住民、約20人が参加し、栃木市消防署藤岡分署の職員から心肺蘇生法やAEDの使い方を学びました。

 参加者たちは人形を使って「胸骨圧迫」と呼ばれる心臓マッサージに挑戦。つづいて、AEDの操作を体験し、電気ショックを与える時に感電する恐れがあるため、周りに人がいないことを確認するなど扱い方の注意点を学んでいました。

 栃木市消防署の管内では2021年、急に呼吸、心臓が止まってしまい病院に搬送された人のうち、救急隊が到着する前に心肺蘇生法が行われたのは約60%でした。

 消防では救命率を上げるためにも多くの人にAEDの使い方などを身に着けてほしいと呼びかけています。