新型コロナウイルスの影響などで学校生活の悩みやストレスを抱えている生徒に、学年の枠を超えて気軽に話したり、くつろぐ場を提供する催しが17日、佐野市の中高一貫校で行われました。

 佐野高校の中庭で行われた催しは「居場所カフェ」と呼ばれ、家でも学校でもない第3の居場所・サードプレイスといわれるくつろぎと、気軽に話しや世代を超えた交流ができる場を提供するものです。佐野高校によりますと、学校内にサードプレイスを設けることで不登校の予防や表面化しにくい人間関係の悩みなどを発見する機会になり、大阪や神奈川などを中心に広まりつつあるということです。

 「居場所カフェ」の開催は2022年5月に続いて2回目で、今回は2022年末から生徒会などの有志らが企画し準備を進めてきました。17日は、校舎の中庭にいすやテーブル、ブルーシートなどを準備し、地元の菓子店の協力でだんごやプリンなどのお菓子、教職員やPTAから飲み物や石焼きいもなどがふるまわれました。校内にポスターを貼って呼びかけたこともあり、付属中学の生徒も参加して大盛況となりました。

 佐野高校では来年度(令和5年度)も「居場所カフェ」を開催していくということです。