公共施設などを立体化・3D化して、現地に行かなくてもパソコンなどで見学できる授業が17日、宇都宮市内の小学校で行われました。

 授業は宇都宮市のスーパースマートシティの実現を目指す市や大学、民間事業者でつくる「Uスマート推進協議会」が、公共施設を3Dモデル化して疑似的に見学できるシステムを構築し、学校教育などで効果的に活用するための実証実験です。新型コロナウイルスなどで施設を訪れることができない時にも、まちづくりを学ぶ授業ができるメリットもあります。

 3Dモデルにしたのは東消防署やJR宇都宮駅東口周辺など7カ所です。雀宮東小学校3年生の社会科の授業で行われた実証実験は、「デジタルシティを体験しよう」をテーマに27人の児童が体験しました。児童らはパソコンを操作して建物を空中から見たり、普段は入れない消防の通信指令室などを自由に見て回りました。また、動画を見ることもでき、はしご車に乗って高いところからの眺めやなかなか見られない消防士の訓練を興味深そうに見入っていました。

 実証実験の授業は令和4年度は6つの小中学校で行う予定で、令和5年度は市内全ての小中学校で行う予定です。