地域のニーズに応じた支え合いの取り組みを行っている団体を県が表彰する「地域で輝くふくしのチカラ大賞」の表彰式が16日、宇都宮市内で開かれました。

 創意工夫のある地域の支え合いの取り組みを行っている社会福祉法人やNPO法人などの団体を県が表彰するもので、今年(2023年)で4回目です。今回は18の団体から応募があり、優秀賞には高齢者や障がい者の自立や生活を支える鹿沼市の「中央地区地域支えあい協議体」と足利市社会福祉協議会の取り組みが選ばれたほか、特別賞は体が不自由な人も参加できるグラウンド・ゴルフを開催する大田原市の「あおぞら会」が受賞しました。

 最優秀賞に選ばれたのは、宇都宮市の社会福祉法人「恩賜財団済生会支部 栃木県済生会」の生活困窮者支援事業「なでしこプラン」です。済生会では医療サービスを提供する社会福祉法人として2010年度から経済的理由で医療機関に行くことが難しい人や、外国人などの生活困窮者に対して無料の健康診断を行っています。また、重い病気の患者が仕事を辞めずに働き続けられる支援のほか、コロナ禍の生活支援などさまざまな団体と連携して困っている人たちのSOSをキャッチし、誰一人取り残さない社会の実現に向けて活動している点が評価されました。