去年(2022年)の1年分の所得税の確定申告の受け付けが16日、全国一斉に始まりました。国税庁は混雑緩和のため、パソコンやスマートフォンで自宅から申告できるシステムの利用を呼びかけています。

 宇都宮税務署では、宇都宮市のマロニエプラザに特設会場を開設。確定申告の対象となるのは自営業の人や給与収入が2千万円を超える人などで、税務署や特設会場で行う場合は新型コロナウイルスの感染予防として入場整理券が必要です。整理券は会場でも配布されていますが、スマホなどで利用できる「ライン」のアプリで事前に予約ができ、待ち時間を大幅に短縮できるということです。

 宇都宮税務署によりますと、前回、栃木県で確定申告をした人は約32万人で、このうち65.8%がインターネットで申告ができる「e-Tax(イータックス)」を使いました。スマホやパソコンを使えば申告書の作成がより簡単になったことと、コロナ禍が重なり前回初めて自宅で申請した人が確定申告会場で申請した人を上回ったということです。

 確定申告の受け付けは3月15日までで、マスクの着用を「個人の判断」とする3月13日以降も今のところ、着用を呼びかける予定だということです。