きちんと目標を定めているから迷いがない。大谷翔平は12月28日、帰国後利用している都内のトレーニングジムで、4時間以上も汗を流した。翌29日からジムは休館だが、年明けに大谷の故郷・岩手を訪ねると、実家の近隣住民はこう語った。

「年始は、翔平くんの姿を見かけませんでした。ほかのご家族は集まっていて、皆さん揃ってお出かけするなど、賑やかな様子でした。翔平くんは、帰省する移動時間も惜しいのかもしれませんね」

 大谷の2023年の目標は、シーズンでは8年連続で逃しているポストシーズンの出場。そして、シーズン前にはWBCが控える。

「彼は2017年の前回大会に選ばれながら、右足首の怪我で辞退しています。それだけに、今大会に懸ける思いは強い。だからこそ、急ピッチの調整が続いているのでしょう」(スポーツ紙記者)

 WBCでは、栗山英樹監督が、二刀流での起用を示唆している。

「エンゼルスのミナシアンGMは、WBCでの起用法について『彼が望むとおり』と二刀流も容認しているが、本心は投げてほしくない。WBCで投げた投手は、シーズンで活躍できないというデータがあるからです」(同前)

 それでも大谷は、WBC王者奪還のために“鬼”になる。