エクスプローラーの操作は人それぞれ。詳細ウィンドウやプレビューウィンドウを有効にして活用している方々もいるだろう。筆者は表示領域が狭まるのを嫌って各ウィンドウを非表示にしているが、フォルダーの移動に関しては、ナビゲーションウィンドウは有用だと言わざるを得ない。

Windows 11 バージョン22H2のナビゲーションウィンドウ

OneDrive/OneDrive for Businessや、WSL(Windows Subsystem for Linux)にアクセスし、エクスプローラーでファイルをコピー&ペーストできるのは正直楽である。今回はここにユーザーフォルダー(%HOMEPATH%)を追加してみよう。

「Win」+「X」キー→「A」キーと順に押すか、スタートを右クリック/長押しし、「ターミナル(Terminal)」をクリック/タップする

Windows PowerShellのプロンプトに下記内容をコピー&ペーストし、「Enter」キーを押す

reg add "HKCU\Software\Classes\CLSID\{59031a47-3f72-44a7-89c5-5595fe6b30ee}" /v "System.IsPinnedToNameSpaceTree" /t REG_DWORD /d 1 /f

ナビゲーションウィンドウにユーザーフォルダーが現れた

このTipsはユーザーフォルダーを意味する{59031a47-3f72-44a7-89c5-5595fe6b30ee}に対して、ナビゲーションウィンドウにピン留めするDWORD値「System.IsPinnedToNameSpaceTree」を追加したものだ。

ユーザーフォルダーをクリック/タップすると、%HOMEPATH%フォルダーの内容が現れる

以前ほどユーザーフォルダーは使わなくなったものの、vimの設定ファイルであるvimrcの編集で参照する場面がある(その際はエクスプローラーなどから「.」で開いている)。ナビゲーションウィンドウ&マウス操作派には少しだけ便利になるTipsではないだろうか。

なお、ユーザーフォルダーを取り除くには、「reg add "HKCU\Software\Classes\CLSID{59031a47-3f72-44a7-89c5-5595fe6b30ee}" /v "System.IsPinnedToNameSpaceTree" /t REG_DWORD /d 0 /f」を実行すればよい。

著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。 この著者の記事一覧はこちら