7月30日、昨季のブンデスリーガ王者・バイエルンとDFBポカール王者・ライプツィヒが独スーパー杯で激突。バイエルンのDFリュカ・エルナンデスが思わぬ“遠隔操作”に遭った。

 昨季のドイツ王者たちの試合は、バイエルンが5-3で勝利。しかし、ある一場面では対戦相手のライプツィヒに手玉に取られてしまった。

 それはアディショナルタイム、気の緩む時間帯に起きた。

 直前に負傷した選手を救済するため、バイエルンはボールをアウト。ライプツィヒはフェアプレー精神に則ってボールを返却するべく、MFダニ・オルモが敵陣近くの右サイドライン際ギリギリのところでボールをコントロール。相手がリスタートしやすいようにボールをピタッとライン付近で止めた。

 L・エルナンデスはボールがラインから出て自軍のものになったと判断し、ゆっくりとボールに近づく。スローインでリスタートしようと、ボールをいったん両手で抱えた。するとその瞬間、副審が高らかにフラッグを掲げる。ライプツィヒがFKを得た。

 何が起きたかわからないL・エルナンデス。実はボールはラインを割っておらず、D・オルモはライン内でボールをストップ。あたかもスローインで相手ボールになったかのように振る舞い、L・エルナンデスのハンドを“遠隔操作”する形となった。これにより、ライプツィヒは敵陣近くでFKを獲得。チャンスに結びつけた。

 L・エルナンデスは主審に訴えるが、説明を受けて納得。しぶしぶと自陣内の守備に戻っていった。