88kgの自分の後ろ姿に衝撃…。「おデブ習慣」とおさらばして40kg減できたコツ
88kgから40kgもの減量に成功し、SNSを中心に注目を集めているトレえみさん。最近では『トレえみDIET!』(扶桑社刊)を出版し、奇跡のダイエッターとして話題です。今でこそスリムで女性らしいボディラインのトレえみさんですが、そのダイエットを成功させるまでには紆余曲折がありました。もともとスポーツマン体形だった頃から太り始めてしまった理由、多くの失敗談、そしてリバウンドせず成功した今だからこそ言える、当時のおデブ習慣についてうかがいました。
トレえみさんが語る「過去に太り続けてしまった理由」
高校時代、スポーツの強豪校に所属していたトレえみさんは、体脂肪率が1桁だったこともあるくらい筋肉質な体型でした。しかし、部活を引退し、1年も経たないうちに見違えるほど体重が増えていったと言います。
「小さい頃からスポーツをしていて、太っていた経験がまったくなかったので、こんなに太ってしまうなんて思いもしませんでした。ダイエットとは無縁だったので、当時は痩せ方もわかりませんでした」(トレえみさん・以下同)
●あっという間に88kgまで増量…
自分の体重や体型にやや無頓着だったこともあり、「これはちょっとヤバいかも」と思いはじめたのは、体重が約10kg増えた頃になってからだったそう。しかし、太ったことに気づいてからもそれまでの生活を変えることができなかったと話すトレえみさん。さらに社会人になったことで新たなストレスも加わり、その後も体重はどんどん増え続け、ついには88kgにまでなってしまいました。
「当時はなるべく運動をせずに済むように、食事制限だけで痩せようとしていました。でも失敗続きでした…『○○を食べるだけダイエット』などラクなほうに飛びつき、逆にすごく太ってしまったり、栄養が足りず肌がボロボロになったり…落ち込みましたね」
ダイエットの知識がないまま極端な食事制限を行っていたというトレえみさん。体重やカロリーばかりを気にしていたため、このままでは摂食障害になるのではないかというところまで追い詰められました。他にもありとあらゆる短期ダイエットに挑戦しては失敗を繰り返していました。
●自分の「大きな背中」にびっくり!その“絶望感”で一念発起!
「じつは太っていた時期の写真はほとんどないんです。あまり出かけたくなかったし、実際に家にいることが多かったです。そんな中、たまたま撮られた背中の写真が想像以上に大きくて衝撃を受けました。気づかないうちに、元々同じくらいの体型だったはずの友だちの2倍近い大きさの背中になっていたんです」
今の自分を直視し、落ち込んでいる場合ではないと思い直すきっかけになったのが自分の後ろ姿の写真だったと言います。とはいえ、ただ細くなるだけでは、せっかくダイエットをしても美しくはなりません。しなやかな筋肉がついていることも外せない条件。細いだけでなくメリハリのあるかっこいい身体を目指すため、トレえみさんは流行のダイエットを手当たり次第に試すのをやめて、ダイエットの猛勉強を開始。そしてたどり着いたのが、低糖質の食事と筋トレ、ストレッチを組み合わせるダイエット。それが「トレえみDIET」でした。
●2年半かけて40kg減。5年間リバウンド知らず
「理想の体型を叶えるためには、やせやすい生活を習慣化させるしかないと気づきました。運動にしても食事にしても無理なく続けられること。とにかく継続が大事だったんです」
コツコツと継続させることで、トレえみさんはどんどん結果が出るように。2年半かけて体重を40kg減らし、ただやせるだけでなく、しなやかなボディを手にいれました。今では5年間リバウンドをしていないのだとか。
「ダイエットは一生続けるもので、歯みがきのように生活の一部としてずっと取り入れていくもの」だと話すトレえみさん。そんなトレえみさんが太っていた当時を振り返って、「この習慣をやめておけばよかった」と後悔している4つのことを伺いました。
トレえみさんが振り返る「後悔レベルのおデブ習慣」4つ
やせるためには、まず「おデブ習慣」を見直すこと。トレえみさんが当時、うっかりやっていた習慣を振り返ってもらいました。
●おデブ習慣1 言い訳ばかりしてしまう
「疲れたから運動するのはやめておこう」
「今日は頑張ったからご褒美に甘いものを食べちゃおう」
「こんなに仕事を頑張ったんだから、美味しいご飯とお酒を楽しんでもいいよね」
ダイエットに成功する前は、とにかく言い訳ばかりしていたそうです。おデブ期のトレえみさんは、自分自身で太る環境をつくり上げてしまっていたのです。
●おデブ習慣2 ラクなやせ方ばかり求めてしまう
「世の中に溢れている短期ダイエットを手当たり次第に試しては失敗していました。両手で数え切れないくらいの失敗を繰り返しましたが、体型別のダイエット方法で、これなら食べても良いという食材のみを食べるダイエットをしていたときは1週間で5キロも増えました。
今から思えば四六時中ひとつの食品だけを食べ続けていたので、栄養不足やカロリーオーバーに繋がったのだと思います。また食事制限だけで痩せようとしていたため、筋肉量も減ってしまったのでしょう。当時はダイエットの知識がなく、食べてもいいと指定されたものしか食べていないのだから大丈夫だろうと思っていました」
偏った食事によって便秘になり、顔もパンパンにむくんで大きくなってしまったそう。極端な食事制限のみを行うダイエットは身体に必要な栄養素がたりなくなるばかりでなく、筋肉も減ってしまう可能性もあるためおすすめしないとのことでした。
●おデブ習慣3 食べることに執着してしまう
「自分へのご褒美はいつも“食べること”でした。また、ご褒美のお菓子は常にストックしてあったし、食事量も現役時代と変えていませんでした」
学生時代はインターハイに出るほど強豪校の運動部に所属していて相当な運動量があったため、どれだけ食べても“太ること”とは無縁だったそう。部活引退後は運動をしなくなったのにも関わらず、食事量は変わりませんでした。
朝はどんぶりご飯、お昼ご飯は定食2人前、ご飯の間にはお菓子の間食も欠かさず、さらに夕食でもどっさりカロリーを摂取…そんな食生活を続けた結果、1年足らずで10キロ以上太ってしまったのだとか。
「太ってしまう原因はわかりきっているのに、食べることに執着していました。ここに早く気づくべきでしたね」
●おデブ習慣4 体型から目を背け、家時間が増加
「太りすぎてあごがなくなったときにはさすがに危機感を感じました。学生時代の私を知っている友だちからは『すごいね』と容赦なく笑われたりしましたね。太ったことでどんなメイクをしても気に入らないし、何を着ても似合わない。太ったことによりすっかり自信を無くし、外出するのが億劫になりました」
体型が隠れるようなデザインのワンピースばかりを着用し、体型の崩れから目を逸らしていたそうです。そうなるとつい太ってしまったことから目をそむけてしまいます。
●「今を楽しむために、生活を少しだけ変えてみることから始めて」
おデブ習慣とはおさらばし、着実にやせる道へ向かっていくことに成功したトレえみさん。
トレえみさんの場合は、大きくなりすぎた自分の後ろ姿を客観的に見て、自分自身のマインドを変えるところから始めました。
「ダイエットは一時的なものではなく、ずっと続けるもの。だからこそ、自分が続けられることをコツコツ続けてほしい。いきなり体重を減らそうとするのではなく、小さなことからでもOK。お菓子を少しだけ我慢してみるとか、今日はがんばって歩くとかでもいい、とにかく今を楽しみながら生活を少しずつ変えてみることをおすすめします」