飛行中のフロンティア航空機内で誕生した赤ちゃん(画像は『New York Post 2022年5月18日付「Airline crew helps mom deliver baby on flight from Colorado to Florida」(Frontier Airlines/Facebook)』のスクリーンショット)

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米コロラド州デンバー国際空港を本拠地とするフロンティア航空が現地時間17日、乗客が機内で女児を出産したと発表した。デンバー発フロリダ州オーランド行きの機内で出産を介助したのはひとりの客室乗務員だったという。同機はペンサコラ国際空港に緊急着陸し、母子を降機させたのちに最終目的地であるオーランドに向けて再び飛び立った。同社がこの出来事をFacebookに投稿したところ、「素晴らしいチームワーク」「よくやった!」などスタッフを称賛するコメントが多数寄せられている。『New York Post』などが伝えた。

フロンティア航空が現地時間5月17日、米コロラド州デンバー国際空港からフロリダ州オーランド国際空港へ向かう機内で乗客の女性が女児を出産したことをFacebookで公表した。

フライト中に突然産気づいた母親の出産を介助したのは、客室乗務員であるダイアナ・ジラルドさん(Diana Giraldo)だったという。

同機のクリス・ナイ機長(Chris Nye)は母親と赤ちゃんが一刻も早く医療支援が受けられるようフロリダ州のペンサコラ国際空港へ緊急着陸することを決断した。

クリス機長は当時の状況を、Facebookでこう明かしている。

「デンバーからオーランドへ向かうフライトで、赤ちゃんは到着を待ちきれずお産が始まりました。客室乗務員のダイアナさんは機内後方の化粧室に母親を案内し、出産を手伝いました。そして元気に誕生した女の子の赤ちゃんと母親がペンサコラ国際空港で飛行機を降りた後、ダイアナさんはオーランドまでのフライト乗務をこなしたのです。彼女は模範的かつ冷静に業務を遂行してくれました。」

「その日はスタッフ全員が本当によく頑張ってくれて、フライト計画の作成を担当するディスパッチャー(運航管理)がペンサコラ国際空港への着陸を提案してくれました。なので私は飛行業務を副操縦士に任せて緊急着陸のための調整を行ったのです。到着するとゲートで救急隊員が待機してくれていて、本当に素晴らしいチームワークだと感じました。みんなが協力して機内で無事に赤ちゃんを迎えられたことはとても嬉しかったですね。」

なお母子共に健康状態は良好だそうで、飛行中の機内で誕生した女児のミドルネームは「スカイ(Sky)」と名付けられたという。

フロンティア航空のFacebookには女児の誕生を祝福し、スタッフの活躍を称える次のようなコメントが寄せられている。

「素晴らしいチームワーク。お母さんと赤ちゃん、おめでとうございます。」
「私はフロンティア航空が大好きです。クルーたちはママと赤ちゃんのために素晴らしい仕事をしました。本当にうれしいです。ありがとう。」
「おめでとう! 赤ちゃんは生涯無料でフロンティア航空に乗れるといいですね。」
「母親は妊娠何週だったのか分かりませんが、母子共に健康で、無事に出産できて良かった。」
「おめでとうございます。実は私も機内で出産した経験があり、子供のミドルネームは同じくスカイです。」
「フロンティア航空のスタッフはいつも素晴らしい仕事をする。」
「かわいい赤ちゃん。すべてがうまく行って本当に良かった。神のご加護がありますように。」

画像は『New York Post 2022年5月18日付「Airline crew helps mom deliver baby on flight from Colorado to Florida」(Frontier Airlines/Facebook)』『Frontier Airlines 2022年5月17日付Facebook「“Exemplary” and “calm” were the words Captain Chris Nye used for Flight Attendant Diana Giraldo’s heroic task of delivering a baby recently mid-flight.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)