Check Point Software Technologiesは5月19日(米国時間)、「Twisted Panda: Check Point Research unveils a Chinese APT espionage campaign against Russian state-owned defense institutes - Check Point Software」において、中国のサイバー攻撃グループがロシアの国営防衛機関に対する持続的標的型攻撃(APT: Advanced Persistent Threat)スパイキャンペーンを展開していると伝えた。
Twisted Panda: Check Point Research unveils a Chinese APT espionage campaign against Russian state-owned defense institutes - Check Point Software
Check Point Software Technologiesは、観測されたサイバー犯罪アクターからこのスパイキャンペーンを「Twisted Panda」と呼んでいる。
中国には、自国の製造部門を発展させる国家戦略計画および産業政策「中国制造2025 (Made in China 2025)」がある。人件費の安い工業国という位置付けから、技術大国および経済大国を目指すという政策だ。標的となったロシアの研究機関は電子戦システム、アビオニクスシステム、医療機器などの開発やエネルギー・運輸・エンジニアリング産業用制御システムなどを研究している。今回のスパイキャンペーンの目的は、こうしたロシアのハイテク防衛産業の情報を窃取し、中国の技術進歩や長期計画を支援することにあると指摘されている。