WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者の井上尚弥【写真:荒川祐史】

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井上尚弥が世界を震撼、WBSS準決勝から3年

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が、世界を震撼させたKO劇が再び脚光を浴びている。2019年5月18日、英スコットランド・グラスゴーの「SSEハイドロ」で行われたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝。当時無敗のIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)から2回に3つのダウンを奪ってTKO勝ちしたが、3年が経過したタイミングで英メディアは改めて衝撃を伝えている。

 英国で強さを示した。初回はロドリゲスの圧力に押される場面もあった井上だが、2回にはすぐさま対応。ダッキングを交わし左のショートを炸裂させた。最初のダウンを奪うと、再開後に左右のボディーを浴びせた。ロドリゲスはまたも膝をつく。苦しそうに陣営コーナーの方へ首を振り、ほとんど戦意喪失状態だ。

 それでも何とか立ち上がったが、井上が猛然とたたみかけて3度目のダウン。259秒で勝負は決した。日本時間19日でちょうど3年が経過した圧勝劇。英メディア「ギブミースポーツ」は「ナオヤ・イノウエ:モンスターがエマヌエル・ロドリゲスを2回で破壊するビデオがバズる」との見出しで記事を掲載した。

 記事では「ナオヤ・イノウエは“モンスター”の異名通り、エマヌエル・ロドリゲスをナイフがバターを切るかのように猛威を振るった」と独特の表現で称賛した。井上は6月7日、WBC世界バンタム級王者ノニト・ドネア(フィリピン)との王座統一戦に挑む。

(THE ANSWER編集部)