筆者はPCの操作にキーボードをメインに使う派だが、当然ながらマウスのみ利用する場面も少なくない。

仕事場でデスクチェアをリクライニングモードに切り替えると、物理的に操作できるのはマウスのみ。そのため、ワンステップ・ツーステップで実行できる環境を常々考えているが、最近気付いたのがスタートメニューである。

下図は必要最小限の設定を施したWindows 11だが、ピン留めしたアプリは6行×3列=18アイテムしか並ばない(ページ切り替えで参照可能アイテムは増える)。

Windows 11のスタートメニュー

たとえばエクスプローラーは「Win」+「E」キー、「設定」は「Win」+「I」キーで起動できるが、マウスしか使えない状況でショートカットキーを使うのは難しい。

これらの前提を踏まえて「設定」を眺めて気付いたのが「フォルダー」だ。過去のWindowsでも用意されていた機能だが、Windows 11はすべて非表示になっている。必要に応じて項目を有効にすれば、前述のマウスによるワンクリックアクションも実現可能だ。

「Win」+「S」キー、もしくは「Win」+「Q」キーを押して検索ページを開き、「フォルダー」と入力。検索結果の「スタートに表示するフォルダーを選ぶ」をクリック/タップする

任意の項目(ここでは「設定」)をクリック/タップして、スイッチをオンに切り替える

スタートメニューの電源ボタン左側に「設定」が現れるため、「設定」のピン留めは不要になる

「設定」で「エクスプローラー」「ドキュメント」など任意のフォルダーを有効にすれば、エクスプローラーのピン留めも不要になる。ただし、すべての項目を有効にするとボタンが羅列するので、自身の使い方に応じて取捨選択してほしい。

すべての項目のスイッチオンに切り替えた状態のスタートメニュー

アイコンを右クリック/長押し→「この一覧のパーソナル設定を行う」をクリック/タップで「フォルダー」が開く

著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。 この著者の記事一覧はこちら