2部降格を喫したFCシャルケ04を再編成し、そして1年で返り咲きを果たすという大役を、無事に成し遂げることに成功したルーヴェン・シュレーダーSD。だが一息つく間も無くこれから、新シーズンのチーム編成にむけた山積みとなっている問題を解消していかなくてはならない。

 確かにトーマス・アウエヤンのように、昇格に伴い200万ユーロでの買い取りオプション行使義務が発生することや、今季いっぱいで満了を迎えるサリフ・サネの退団、またシュトゥットガルトからレンタルで復帰していたダルコ・チュルリノフについても古巣帰還が見込まれるなど、いくつかは明らかとなっている事項もある。

 だが例えば今季にマンチェスター・シティからレンタルで加入し、今季ブンデス2部30試合に出場して、信頼できるディフェンダーであることを証明した板倉滉については(4得点、kicker採点平均3.08)、シャルケは来季の残留を希望しているものの、まだシュレーダーSDは必死に解決策を模索している模様。

 逆にプレミアリーグにレンタルしていたオザン・カバクは、ノリッジ・シティの降格に伴い買取義務が発生せず、またリーグ・アンのマルセイユにレンタル移籍し特に買い取りオプションは付随していなかったアミーヌ・アリなど、復帰組も含めてシュレーダーSDは対応に追われることになるのだ。