「離婚してよかった!」幸せなシングルマザーの実際の声とは
「離婚してシングルマザーになること=大変、かわいそう」
どちらかといえば、ネガティブなイメージの強い「シングル」ですが、本当にそうでしょうか? 我慢して結婚生活を続けることだけが幸せじゃない、むしろシングルになった方が幸せになって笑顔も増えた! そう語る女性は少なくありません。そんな「シングル」の生活にスポットを当てて、考えてみたいと思います。
「シングルになって幸せ!」幸福を感じる人多数
ベビーシッター・家事代行のマッチングサービス「キッズライン」が2018年、シングルマザー63人を対象に行なったアンケートによると、「現在幸せだ」と答えたのは全体の95.8%でした。
どうしてもネガティブなイメージのあるシングル生活ですが、ここまで幸福を感じる人が多いのは意外な結果かもしれません。
同調査によると、シングルになってもっとも良かった変化は「自由度」だそう。もちろん、「子育ての手が足りない」「子どもと過ごす時間が少ない」といった、大変なこともありますが、それを上回る自由度の高さが幸福度の高さにつながっていると考えられます。
「シングルになって良かった」実際のエピソード
筆者も以前、「子どもを産んですぐに離婚してシングルマザーになった」という人に、シングルになって良かったと感じることは何か聞いたことがあります。
すると彼女は「相談なしで決められること」だと答えたんですね。子どものことや家庭のことなど何か決断を迫られるシーンで、相談をせずに決められるからストレスが少ない、ということでした。
正直その時は、「身近に相談相手がいないのは、むしろデメリットでは?」と感じました。当時筆者は今よりもだいぶ若く、また決断力に乏しいタイプなのもあって、余計にそう感じたのでしょう。
しかし今改めて考えると、彼女の言っていたことも一理あるなと思います。残念ながら、パートナーが良き相談相手とは限りません。そうなると相談は文字通りの相談ではなく、「タスク」となってしまい、かえって負担になるんですよね……。
このほかにも、「夫婦で喧嘩ばかりしていた。離婚後は笑顔が増えて、子どもも喜んでくれた」など、シングルになったことで自身にも、子どもにも良い影響が出たというエピソードは少なくありません。
離婚しても大丈夫? シングルになった方が幸せになれるかも…… なチェックリスト
離婚しシングルになったことで得るものがあれば、代わりに失うものも当然あります。「離婚したい!」という気持ちだけを重視しすぎた結果、「やめとけばよかった……」となるのは避けたいですよね。
筆者自身、「シングルになったことで、かえってつらい思いをすることになった」人を知っているので、一旦冷静になって考える時間を設けることも必要だと思います。
ここでは、シングルになった方が幸せになれるかもしれないチェックリストを用意しました。もし離婚を検討しているのであれば、一度チェックしてみてくださいね。
身体的、精神的暴力を受けている
DVやモラハラなど、すでに身体的あるいは精神的な実害を受けている場合は、離婚することでそこから解放され幸福度が爆上がりする可能性があります。
暴力を我慢して続けた生活の先に、何かしらの幸せが待っているとは到底思えません。
この場合は暴力を振るうパートナーと離れた方が、今よりずっと幸せになれるのではないでしょうか。
パートナーによる金銭的な制限が厳しすぎる
「生活費を渡さない」「お金を使うと厳しく叱責される」などなど、金銭的な制限が厳しすぎる場合もつらいですよね。
シングルになることの大きな不安のひとつが「お金」の問題ですが、「決して裕福ではないが、貧困とまではいえない」と答えるシングルの人は少なくないようです。
お金の使い道を自分で決められれば、節約もそんなにつらくないはず。精神的に追い詰められるほどの状況に陥っているなら、離婚した方が幸せになれそうです。
顔を合わせれば喧嘩ばかり、もしくは会話レス
お互いのことが嫌いすぎる、もしくはもはや興味ゼロ。このように夫婦関係が冷え切った状態なら、離婚を検討する方が幸せになれる可能性があります。
このパターンだと「パートナーのことは嫌いだけど、子どもがいるから離婚はしないで耐える」といった心境になりがちです。
が、当の子どもは大好きな両親がいがみ合っている姿を見せられ続けて、それを「あなたのために耐えているのよ」と言われて、本当にそれを嬉しいと感じるでしょうか。
夫婦関係の修復が可能ならまずそれを試すべきですが、難しいなら思い切ってシングルに、という選択も視野に入れた方がいいかもしれません。
一時的に助けになってくれる人が身近にいる
シングルになりたての頃はとくに、新しい生活への不安などで精神的に滅入ってしまうもの。離婚を決めてから成立するまでも、相当のエネルギーを消費すると言います。
もちろん住む場所やお金の問題など、不安は山積しているはず。実家や親戚、親しい知人などがそのあたりをサポートしてくれると、スムーズにシングル生活をスタートできるでしょう。
シングルが受けられるサポートを把握している
自治体によって内容はさまざまですが、シングル家庭が受けられる行政サポートが必ずあるはずです。それは金銭的なものでもそうですし、それ以外もあるでしょう。
シングルになったからといって「自分ひとりで子育てしなきゃ!」と思う必要はまったくなく、むしろこうした制度をフル活用すべきです。
見切り発車でシングル生活をスタートしても、先立つ物がなくてお先真っ暗…… なんてことにならないよう、可能ならしっかりと準備をしてから離婚を検討しましょう。
まとめ
「パートナーに対して何一つ不満はありません!」という夫婦は、この世界にほとんど存在しないはず。なので、何か気に入らないことがあるから即離婚! ではなく、まずは歩み寄ることはできないか、お互いにしっかり話し合うことが大切です。
それでも無理なら、シングルという選択肢も全然アリ。外から見るとネガティブなイメージが強いですが、実際にシングルの道を選んだ女性の多くは今の生活に幸せを感じています。シングルは、決して悲しい選択ではないはずなのです。
どんな道を選ぶにしても、自分の頭で考え、選ぶこと。ここの軸がしっかりしていれば、いつだって幸せになれるはずですよ。