<マスターズ 事前情報◇4日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7475ヤード・パー72>
前日の現地3日に初めて会場入りした松山英樹が、連覇に向け翌4日から“本格始動”した。初日はパター、ショット練習に加え、歩いてコースをチェックする程度に留めていたが、この日は金谷拓実、中島啓太とともにイン9ホールをプレー。現地ファンからの「Hideki!」という声援も受けながら、調整を進めた。
この日は現地時間午前9時過ぎにコースに登場。これまで通りパター、ショット練習を終えると、昼前に10番ティへと向かった。ここですでにアウト9ホールをラウンドしていた金谷、中島と合流。午前11時55分に3人でコースに出た。
先週の米国男子ツアー「バレロテキサスオープン」は首痛のため第2ラウンド途中に棄権。その翌週で、さらに前日が“スロー調整”だったこともあり、状態が心配されたが、この日はドライバーもしっかりと振り切るなど快方に向かっていそうだ。チーム松山のスタッフも、回復傾向にあることを認める。
後輩にも積極的にアドバイスを送った。これが初出場となるアマチュアの中島は、「明日、明後日と雨が降っても(開幕する)木曜日にはしっかり硬くなっている」というオーガスタ特有のグリーンコンディションについて教えを受けた。現地は火曜日、水曜日と雨の予報が出されているが、それを見越しての助言となる。金谷もまた「いつも通りに教えてもらいながら(ラウンドできた)」と、王者の考えに触れることができたようだ。
ラウンド後には練習場でアプローチもチェックし、コースを後にした。明日5日には公式会見と、歴代王者が参加する晩餐会、チャンピオンズディナーに出席。前年度チャンピオンが決めることが慣例になっているメニューも気になるところではあるが、ひとまずここまでは史上4人目となる大会連覇に向け順調な様子をうかがわせている。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA.Net>