Call of Duty(コール オブ デューティ)シリーズのバトルロイヤルゲームである「Call of Duty:Warzone」の開発者が、同ゲームのファイルサイズが膨大になり過ぎて「ユーザー離れが起きている」と語っています。

Warzone dev says game is losing players over “insane” download sizes | Ars Technica

https://arstechnica.com/gaming/2022/03/warzone-dev-says-game-is-losing-players-over-insane-download-sizes/

「ファイルサイズのせいでユーザー離れが起きている」と明かされたのは、ゲーム配信者のTeeP氏が行った、Call of Duty:Warzoneの販売元であるActivisionでデザイン部門のヴァイスプレジデントを務めるジョシュ・ブリッジ氏のインタビュー中。

Call of Duty:Warzoneではマップローテーションが採用されておらず、旧マップのVerdanskと新マップのCalderaを同時にプレイすることはできません。そのため、TeeP氏がインタビューの中で「マップローテーションをどう思う?」と尋ねたところ、ブッシュ氏は「我々は皆マップローテーションを切望しています」と語っています。しかし、2つのマップをプレイできるようにしてしまうと、ゲームそのものを再インストールする必要が発生してしまい、そうなるとユーザーに大きな負担がかかるとのこと。

ゲームのファイルサイズの肥大化は度々問題視されており、PC版「Call of Duty:Black Ops Cold War」のファイルサイズはマルチプレイとシングルプレイの両方を合わせると175GBが必要になると公式サイトのシステム要件には書かれています。さらに、Call of Duty:Warzoneがバトルロイヤルモードとして統合されていたPC版「Call of Duty:Modern Warfare」のシステム要件にも、必要ファイルサイズは175GBと明記されています。そして、今回の話題の中心となったCall of Duty:Warzoneの必要ファイルサイズはXbox One/Xbox Series X/S向けが91.78GB、PC版が175GBです。



2021年3月にCall of Duty:Warzoneのパッチを配布した際、Activisionは「このパッチは50GB超もあるけれども、このパッチのおかげで今後のパッチのサイズを縮小できるので、トータルではファイルサイズを10〜15GB、プラットフォーム次第では30〜35GBも削減できる」と語っていました。それでは実際にこれ以降のパッチサイズが縮小されたかというと、2022年3月に配布されたパッチサイズは約11GBとコンパクトでしたが、新マップを導入した2021年12月7日のパッチサイズではコンソール版でも41〜45GBもの容量がありました。

つまり、Activisionは「今後のパッチは縮小できる」と語っていたものの、実際には新マップを含んだパッチの場合は50GB弱というサイズに達するとブッシュ氏は指摘しているわけです。

これについてブッシュ氏は「これを行うたび、我々はプレイヤーを失うことになるでしょう」「ユーザーはそんなファイルサイズのゲームを再ダウンロードしたいとは思わないでしょう」「例えばPS4でゲームをプレイしているユーザーは、Call of Duty:Warzone以外のゲームをインストールしておくことができなくなります」と語り、Call of Duty:Warzoneの巨大過ぎるファイルサイズがユーザーの足かせになっていると指摘しています。

シーズン2リローデッドトレーラー| Call of Duty: Vanguard & Warzone - YouTube

ブリッジ氏はCall of Duty:Warzoneのファイルサイズ問題について非常に率直であり、「将来に向けて、マップをローテーションできるように、技術的なレベルでどう整理していくかについて力を注いでいます。しかし、これは最終的に新鮮さと多様な体験を保証するための目標です」と語っています。

なお、TeeP氏によるCall of Duty:Warzoneの開発者のひとりであるブリッジ氏へのインタビューの全編は以下のムービーでチェックできます。

I Interviewed a Raven Software Dev About The Future Of Warzone - YouTube