信念が激突する熱きドラマ! 『ウルトラマントリガー』寺坂頼我&平野宏周&中村優一インタビュー (C)円谷プロ (C)ウルトラマントリガー特別編製作委員会

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『ウルトラマントリガー エピソードZ』が、いよいよ3月18日(金)にTSUBURAYA IMAGINATIONで独占配信&全国の劇場で公開を迎える。最終回で姿を消したマナカ ケンゴの帰還、GUTS-SELECT新隊長・トキオカ リュウイチの登場、ナツカワ ハルキ&ウルトラマンゼットとの再共演、イーヴィルトリガーの参戦など、ファンにとっては気になるところが多い今作。作品に込めた思いや見どころを、ケンゴ役の寺坂頼我さん、ハルキ役の平野宏周さん、トキオカ役の中村優一さんに伺った!

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◆新隊長は低姿勢で若い!?◆

――『ウルトラマントリガー エピソードZ』のお話を最初に聞いたときの心境はいかがでしたか?

寺坂 TVシリーズの撮影中に劇場版が作られると聞いたんですが、もうメチャクチャ喜びました! キャストのみんなと「『トリガー2』やりたい!」と言っていましたから、「TVシリーズから劇場版にいい形でつなげよう!」とテンション上がりましたね。

平野 『ウルトラマンZ』の劇場版がまだ作られていないので、「僕が活躍したら『Z』の劇場版もできるかな」って少し思いましたけど(笑)、またケンゴくんやGUTS-SELECTのみんなと共演できることが純粋に嬉しかったです。

中村 僕自身『ウルトラマンティガ』世代で、ウルトラマンシリーズを観て育ちましたし、お話をいただいたときは「まさか!」と思いましたよ。とても幸せな気持ちでした。

――今作の見どころのひとつが、中村さんが演じるトキオカ リュウイチ新隊長の登場です。役作りはどのようにしていったのですか?

中村 武居正能監督からは最初に「凛々しいタツミ セイヤ隊長とは違うイメージの人物にしたい」とお話を受けました。ですから、隊員にも「お疲れ様でした!」と頭を下げて言うような腰の低さ、戦闘中の隊長らしく指揮を執る姿のメリハリを意識しましたね。それにトキオカの人物像がケンゴと近い印象があって、寺坂くんのことを現場で研究していました。

▲自らも大型武器を携えて最前線に立つトキオカ(中央)。

――寺坂さんとケンゴの性格がそっくり、というお話はファンの間でも有名です。

平野 本当にケンゴくんそのまんまなんですよ、頼我くんって。彼のおかげでいい意味で気を遣わずに現場にいられたし、お芝居に臨みやすい環境を作ってくれました。

中村 僕も休憩時間は明るさでみんなを癒して、撮影中は座長らしく先頭に立つ寺坂くんの姿に引っ張られました。とても素敵な現場だったと思います。

寺坂 僕はむしろ、みんなに助けられていたつもりでいたんですけどね。あはは(照笑)。

中村 そういえば寺坂くんに聞いてみたかったんだけど、「新隊長? タツミ隊長は?」ってならなかったの?

寺坂 それ台本もらうまで全然知らなくて! 寂しさはありましたが、物語として納得できるような流れだし、新隊長もいい人だし、今回の活躍でこれまでにないタツミ隊長の魅力が出るんじゃないかと思いました。「隊長変えないでください!」とか言わないですよ!

一同 (笑)

――平野さんから見たトキオカの印象は?

平野 「新隊長、元隊長より若いな!」と思いました。タツミ隊長は髭をたくわえていて、かなり年上に見えて。それで中村さんと(タツミ役の)高木勝也さんに年齢を聞いたんですよ。

中村 そうそう。それで高木さんのほうが一歳年上だとわかったんです。

平野 だから、元隊長に貫禄があるのか、新隊長が若々しいのかわからなくて(笑)。そんなお二人の見た目の違いが印象深かったですね。

(C)円谷プロ (C)ウルトラマントリガー特別編製作委員会

◆イーヴィルゼットも出してほしい!◆

――寺坂さん、平野さんは今作のケンゴ、ハルキを演じるにあたって意識されたことはありますか?

寺坂 TVシリーズだとケンゴは誰にでも優しくて、笑顔いっぱいで元気なところを見せていましたが、今作ではこれまでとは違うケンゴの表情を出したいと思って撮影に臨みました。監督とも「今までケンゴの光の部分を見せてきたけど、人としての魅力もいっぱい伝わるようにしよう」とお話しましたね。

――予告でも「みんなを笑顔にしたかったんじゃないんですか!」と叫ぶシーンがありました。

寺坂 ああいうケンゴの感情が溢れ出す場面があって、今まで以上にエネルギーを使って「ああ、お芝居しているなぁ」と実感しました。

平野 僕は今回に限らず、イベントなどでハルキを演じるときはTVシリーズのころに戻す作業はあまりしないようにしていて。自分をハルキだと思い込んで、今の平野宏周のままで演じることによって、ハルキの新しい一面や表情が出せるんじゃないかと思っているので、今作でもそのことを意識していました。

▲ハルキ(左)とケンゴ(右)が再びタッグを組む!

――『ウルトラマンティガ』の人気キャラクター・イーヴィルティガを彷彿とさせるイーヴィルトリガーの登場も、大きな話題となりました。イーヴィルトリガーの印象はいかがですか?

寺坂 『ティガ』におけるイーヴィルティガとの戦いが、「ウルトラマンとは」「光とは」と問いかける、とても素敵なお話でしたから、僕もイーヴィルトリガーと戦えることが嬉しかったです。デザインも禍々しいけどカッコよくて。

中村 ファンの方の間では「いつイーヴィルトリガー出るんだろう」って期待されていたところがあったように思うんですよね。それを劇場版に持ってきたというのは驚きました。

▲トリガーたちに襲いかかる影の巨人・イーヴィルトリガー。 

平野 ハルキとしては敵なんですが、戦いながら「この人、カッコいいな!」と思っていました。いつかイーヴィルゼットも出してほしいです。

寺坂・中村 イーヴィルゼット!?

平野 ゼットさんが闇堕ちとかしたら出してほしい。言っておくと本当になるかもしれないじゃないですか(笑)。

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◆マナカ ケンゴの物語 完結編◆

――撮影していて印象に残った、注目してほしいシーンを教えてください。

平野 ケンゴくんとトキオカ新隊長が言い争うシーンが、僕が活躍しているところではないんですが記憶に残っていますね。お互いに感情を乗せていてとても熱くなるものがありましたし、セリフと表情からケンゴくんの成長というか、TVシリーズを駆け抜けて背負ったものが見える場面でとても良かったです。

▲ケンゴが鋭い眼差しを向ける相手とは? 

中村 隊長の目線で見ていたから余計に印象に残ったのかもしれないのですが、ケンゴとハルキが出動するシーンです。二人の気合の入った目から独特のエネルギーを感じて、「やっぱりウルトラマンは違うな」と思いました(笑)。

寺坂 いろいろあるんですけど、一つ挙げるならハルキさんと再会した夜のシーンかな。平野さんがアドリブを入れまくっていて面白くて(笑)。その後に『トリガー』の地球を訪れた事情を語る長セリフがあったんですが、テストで間違えていたところを本番でバシッと決めていたことも「流石だな!」って。

平野 そのシーン、僕がすっごいドヤ顔をしているんで、本編でどのくらい使われているかチェックしてほしいです(笑)。

寺坂 メッチャ、ドヤ顔していましたよ(笑)。

平野 自分がウルトラマンであることを、すごく誇らしげに思っている表情なんですよね。ちゃんと使われているか、それとも全カットされているか確かめてください(笑)。

――配信&公開を楽しみにしているファンへメッセージを。

中村 TVシリーズのその後の世界が描かれて、僕が演じる新隊長が登場して、ハルキとゼットまでやってきてと、見どころが盛りだくさんです。トキオカがケンゴ、ハルキにどうやって絡んでいくのかなど、物語の展開を楽しんでください。

平野 今作はケンゴくんたちGUTS-SELECTの仲の良さ、チームワークがどのシーンを切り取っても見えると思います。ハルキとゼットさんももちろん活躍するんですが、やっぱり『トリガー』をこれまで楽しんでもらった方に観てもらって、胸を熱くしていただきたいです。

寺坂 ケンゴとしては今作で完成するというか、満たされていく部分があるので、そこを観てほしいですね。「ウルトラマンとは」「光とは」「正義とは」と考えさせるような、さまざまな登場人物の熱量と思いがぶつかり合う物語になっています。ウルトラマンのカッコよさだけでなく、皆さんがこれから生きていくためのヒントを受け取ってもらえたら、一番嬉しいです!

【プロフィール】
寺坂頼我(てらさか・らいが)
1999年12月26日生まれ。岐阜県出身。フォーチュンエンターテイメント所属。祭nine.のリーダーとしても活躍。『バイバイ、ヴァンプ!』(小日向京平)、『祭りの後は祭りの前』(赤石)などに出演。

平野宏周(ひらの・こうしゅう)
1999年4月1日生まれ。神奈川県出身。サンミュージックブレーン所属。SUNPLUSのメンバーとしても活躍。『命のバトン 〜赤ちゃん縁組がつなぐ絆〜』(斉藤信彦)、『クロエの流儀』(向井秋人)などに出演。

中村優一(なかむら・ゆういち)
1987年10月8日生まれ。神奈川県出身。G-STAR.PRO所属。『仮面ライダー響鬼』『仮面ライダー電王』に出演したことでも知られる。『踊ってミタ』(丸山町長)、『大綱引の恋』(福元弦太郎)などに出演。

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