巨人・小林誠司に「最後通告」か 二軍でも結果残せずいよいよ「トレード候補」の声も

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 巨人の正捕手争いがし烈さを増している。原監督が「横一線」を強調する中、小林、大城、岸田、喜多、山瀬の5人が入り乱れて、正捕手の座を目指している。

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 一方、出遅れているのがベテランの小林だ。キャンプイン直前にコロナ陽性になったこともあり、キャンプは3軍スタート。ここまで一軍に合流できていない。現在は二軍で試合に出場しているが、そんな小林の様子について、1日に都内のホテルで行われた燦燦(さんさん)会に出席した阿部慎之助1軍作戦兼ディフェンスチーフコーチが触れる場面があった。

 会の途中で行われた質疑応答で開幕スタメンマスクについて聞かれると「このオープン戦が勝負だと思っていますし、オープン戦の結果次第ではないかなと思います」と現在、一軍で切磋琢磨する大城、岸田、山瀬らにさらなるアピールを求めた。

 続けて現在は2軍で調整中の小林が開幕前に1軍に呼ぶ可能性を聞かれると「ちょっと分からないですけど、2軍でも打っていないみたいなので、お呼びがかかるか、ちょっと僕自身も心配しております」と案じる様子を見せたのだ。

 ここ最近は2年連続で打率1割未満と極度の打撃不振が足を引っ張って、出場機会を減らしている小林。今オフ「全てを変える」とフォーム改造に徹底的に取り組む姿勢を打ち出していたが、ここまで結果に結びついていないという。

 エース・菅野とのバッテリーなどベテラン投手との安定したリードなどで地位を築いてきた小林も「さすがに二軍でも打てていないとなると首脳陣もお手上げとなる。特に今年はチームが若手の積極起用を打ち出している。このままだと下で塩漬けになるか、まさかのトレード候補になってしまうのではないか」(球界関係者)と先行きを心配する声は絶えない。


 小林をめぐっては昨年も開幕後に二軍の試合にも出場していない時期があり、ネット上で「トレード候補になったのか」と騒がせたこともあった。結果として昨季は、同じくベテランの炭谷が出場機会を求めて、7月に楽天に電撃トレードという形で落ち着いたが、小林に関しても「ここまで打てないとDHがないセ・リーグでは正直いって厳しい。小林を生かすためにも球団が色々なことを考える可能性はある」(同)

 このまま課題の打撃が改善しないようであれば、13年ドラフト1位で入団した小林ですら、球団がリリースする可能性もあるというのだ。

 正捕手争いをめぐっては最近でも原監督が「ダークホースは慎之助(山瀬)」と若き高卒3年目捕手の勢いの良さを認める発言があったりなど、開幕直前まで見極めの日々が続きそうだ。まずは一軍に合流してアピールの機会を得ることが目指す正捕手獲りの「最低条件」となるが、小林にその機会は与えられるのか。打って打って打ちまくるしかなさそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]