巨人・八百板2戦連続マルチ! ブレイクを予感させる原監督の「あだな事件」とは

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 巨人の外野手争いがし烈になってきた。今季初の対外試合となった15日に行われた日本ハムとの練習試合(那覇)では「1番・右翼」に入った八百板卓丸外野手(25)が、5打数2安打。先の紅白戦に続き、マルチ安打を記録と好調をキープしている。

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 負けていられないのは、昨季外野の一角を占めた松原だ。本来、この試合は出場予定はなかったが、7回先頭に代打で登場すると、日本ハム・谷川の低め直球を中前へ運んだ。さらに9回にも俊足を生かし、内野安打をもぎ取るなど、貪欲な姿勢を見せた。

「今日はどんどん打っていこうと思いました」。前回の紅白戦では3打席連続三振と消極的な姿勢が批判されたとあって、早めに攻撃をしかけた。

 今季の巨人外野陣はこの2人以外にも丸、新外国人のポランコ、梶谷、ウィーラーなど激戦が予想される。そんな中で存在感を示し始めているのが八百板だ。2戦連続マルチ安打をマークし「必死に僕はやるだけ。何とか食らいついてアピールしていきたい」と腕をぶす。

 苦労人だ。19年オフに楽天から戦力外通告を受け、合同トライアウトの末、巨人と育成契約を結んだ。昨年、支配下契約を勝ち取ると、強い印象を残したのは、昨年9月14日のDeNA戦(東京ドーム)。2点を追う9回一死一、二塁の場面で代打で出場し、相手守護神・三嶋から中前適時打をマーク。一塁上で右手を力強く突き上げた場面が印象的だった。「気持ちで打ちました!やっと巨人の一員になれた気持ちです。本当にうれしい」と試合後のヒーローインタビューでは喜びをかみしめた。


 支配下2年目、いよいよ目指すレギュラー獲りに本腰を入れる中、ブレイクの兆しも見えている。

 「原監督からの呼び名です。八百板のことを『ヤオマル』と呼んでいます。原監督といえば目をかけている選手にニックネームをつけることでも知られています。それだけに今季、八百板の出場機会は増えるのではないかと見られています」(放送関係者)

 過去、原選手が「命名」した例としては、最近まで主砲・岡本のことを「ビッグ・ベイビー」と呼ぶなど、可愛がっていた。特に新外国人選手においては2019年に入団したクリスチャン・ビヤヌエバ内野手を「ビア」、ライアン・クック投手を「クッキー」と呼ぶなど、チームに親しんでもらいたいという願いも込めて、ニックネームをつけることが通例となっていた。

 原監督の口から「ヤオマル」の名前が頻繁に聞かれるようになれば、それだけチーム力の底上げが進んでいることにもなる。松原に続き、「育成の星」となれるか、要注目の選手となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]