巨人・原監督が愛のムチ!松原を「指定強化選手」とした理由とは

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 これも期待の現れか。若手の積極起用を打ち出している巨人で昨年ブレイクした松原聖弥外野手(27)への「ムチ入れ」が続いている。

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 巨人・原辰徳監督(63)は15日に行われる日本ハムとの練習試合(那覇)を前に松原をスタメンから外すことを明言。1、2番に広岡、八百板を起用することを明かした上でアピール合戦が続く若手に対しては「結果は気にしなくていい」としながら、松原に関しては「結果が全て」とプレッシャーをかけた。

 競争の火ぶたが落とされた11日の紅白戦で「1番・右翼」で出場した松原は3打席3三振2四球と沈黙、特に初回から3打席連続三振の内容には首脳陣から厳しい目が向けられた。同試合で共に2安打と結果を残した広岡、八百板とは好対照となった。

 昨季は松原にとって飛躍の年となった。16年育成ドラフト5位のスタートながら、着々と力をつけ、昨年は135試合に出場し、打率・274、12本塁打。球団の育成ドラフト出身選手として初となる規定打席に到達。球団歴代2位タイの27試合連続安打をマークするなど、チームを支えた。新たな「育成の星」として今季から亀井外野守備走塁コーチが着けていた背番号「9」を受け継ぐなど、チームからの期待も高い。


 一方で松原に関してはこんな課題を指摘する声もある。

 「いったん調子が悪くなると松原の打席は同じような攻めにやられるパターンが目立った。1番打者候補でもある松原は出塁率も求められる。今季はそのあたりのことをどう克服していくのかも大事となる」(球界関係者)

 この点に関しては亀井コーチも自身の引退セレモニーで「聖弥、あんたは天才だからもうちょっとだけ頭を使っていけよ」とメッセージを送ったことが象徴的だった。同じ投手に対して同じように打ち取られているとあって、「野球脳」をさらに鍛えることを求められている。

 チームにとっても長年の課題を埋めるリードオフマン候補として松原には何としても育ってもらう必要がある。だからこその指揮官の「愛のムチ」、松原は応えられるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]