日ハム・清宮 勝負の5年目 レギュラー獲りに必要な「あの不安」解消とは

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 日ハムのロマン砲、清宮幸太郎内野手(22)が順調な調整を見せている。12日に行われた紅白戦で清宮は、第1打席にセンターへの犠牲フライ、第2打席では新庄監督から伝えられていた「追い込まれたらペッパー(軽打)」を意識し、ライト前へ運んだ。これが適時打となり、2打席で1安打2打点をマーク。「実戦に向けていい練習ができたかなと思います」と手ごたえを口にした。

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 今キャンプは新庄監督の減量指令を受け、9キロ絞ったシャープな体でキャンプイン。1月中旬にコロナウイルスに感染したが、療養中も体重を維持し、この日も鋭いスイングを披露していた。

 今年でプロ入り5年目を迎える。次世代の主軸にと大きな期待をかけられてきた清宮もそろそろ結果を出さないと自身も苦しくしてしまう。昨年はプロ入り始めて、一軍昇格がなかった。

 そんな清宮の課題は守備にもある、昨年はイースタン・リーグで一塁手としてはトップの12失策を記録。こんな指摘もある。

 「一塁を守った試合を見ていても、ベースカバーに入ってくる投手を待ってアウトにしていたこともあった。言うまでもなく、試合では臨機応変が求められる。一つのアウトをとるために色々な状況を常に想定していないと対応できない。打撃ももちろん大事だが、試合に出るには安定した守備力も求められる」(球界関係者)

 打撃改善に目が向けられがちだが、試合に出続ける、レギュラーを獲るためにはまず守備力を備えることが大事だというのだ。


 この点に関しても減量で相乗効果が期待されている。「あれだけ痩せれば自然とフットワークも軽くなるだろうし、守備でも改善が見込める。あとは練習するしかない」(同)とエールを送られている。

 新庄監督からはこんな言葉もかけられているという。「(今年の)1年間はトライアウトと言われているので、(レギュラーを)取りにいく他はないと思います」(清宮)

 清宮の主軸への成長は若手育成を掲げるチームにとっても悲願といえる。ロマン砲とは見る人々にこれからの成長を期待させる、ロマンを感じさせる器の大きい選手を指す言葉。今季こそ様々な課題をクリアして、大輪の花を咲かせてほしい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]