栃木県内のさまざまな産業でも、経営者の高齢化や後継者の不在で事業承継が課題となる中、栃木銀行と提携企業が仲介し那須町の養豚会社の事業譲渡が決まり28日、宇都宮市で成約式が行われました。

事業譲渡が決まったのは那須町の養豚業、山本畜産です。

譲り受けたのは豚の屠畜や食肉の加工販売を手がける茨城県取手市の日本畜産振興で栃木銀行が取引のある山本畜産から事業継承の相談を受け提携するM&Aセンターと仲介したことから、宇都宮市にある銀行の本店で成約式を行いました。

山本畜産は、1968年に設立し現在の山本智社長が3代目、那須町と宮城県に農場を持ち年間1万1000頭を出荷してきましたが社員の高齢化に加え、後継者がいないことから事業の譲渡を模索していました。

一方の日本畜産振興は、もともと山本畜産と取引があり養豚を内製化することで豚の調達価格を安定させるとともに仕入れから加工販売まで一貫体制を強化したいというニーズがあったことから合意に至ったということです。