矢板市のふるさと納税でこのほど個人から1億円の寄附の申し込みがありました。返礼品は地下シェルターです。

矢板市によりますと、去年12月、兵庫県に住む50代の会社役員から1億円のふるさと納税の寄附申し込みがありました。

返礼品は矢板市こぶし台の鉄筋施工会社「未来を創る」の防災シェルターです。

この防災シェルターは鉄筋コンクリート造の地下に造るタイプで壁が2重構造になっています。

放射能などを除去できる特殊な空気ろ過機や水を使わないトイレが付き、土砂災害や火山の噴火といったさまざまな自然災害などが起きたときに一時的に避難する場所として活用することを想定しています。

市によりますと、山形県米沢市の真空管アンプに次いで全国で2番目に高額な返礼品だということです。

この真空管アンプへの寄付の申し込みは市の調べではまだなく、個人1件としては日本で最高額のふるさと納税だとみられます。

寄附金の使い道について寄附をした人は「市長にお任せ」を希望したということです。

今回の寄附を含めて矢板市の去年4月から12月末までのふるさと納税の寄附申し込み金額は累計でおよそ2億1700万円となり、前の年度より1億2千万円ほど増えました。